この間更新しました、英会話教室の先生に会いに行って帰ってきた夜の事です。たま〜にあるんですが、母が飲みに行き、父が日付が変わる頃、母を迎えに行きました。
案の定、酔っ払った母は妙にハイテンション。
何故か、洗濯物を干す…あの、雑巾とかかけるやつです…を、放そうとしない。
「…お母さん、何してんの?」
「んん?畳んでるの〜」
(って、反対!それ逆!!)
「それあたしがやるから!!」
有らぬ方向に曲げようとしているそれを慌てて取り上げる。
(固…っ!どんな力で曲げたん!?)
「取り敢えずお風呂入ったら?」
「んん〜?寒…」
「だから、お風呂!沸いてるから!」
何とかお風呂に連れて行き、ホッと一息。
久々にはしゃいだ(UNOやらマリカやら?)後だったし、もの凄く眠たかったので、洗濯は明日の朝でいっか…学科は午後だし…なんて考える。
しかし、洗濯機の動く音がするので、ドア越しに尋ねました。
「お母さん、洗濯機回したん?」
「ん〜?お母さんは回してない…」
「あたしも回してないから」
「あれ…?洗ってくれたん…?」
「いや、だから、違うって」
(ていうか自分で回したんやん、回ってるし)
ぐーすか寝ている父や弟が洗濯機回すとは思えないが、酔っ払いとも会話が成り立ちません(笑)
仕方ないな…今洗ってるやつだけ干そう…。そう思い、洗濯が終わるまで待とうと部屋で本を読む。
(もうそろそろかな…)
しかし洗面所に向かいドアを開けたあたしは、目の前の状況が呑み込めず固まりました。
「……………は?」
びしょびしょの床、何故か途中で出された洗濯物たち…。
「……………。」
コンタクトを外してしまっていたので、取り敢えず眼鏡を取りに部屋へ。
もう一度よくよく見てみると、なんと天井から床まで、洗面所に置かれた何もかもびしょ濡れなんです!意味が分かりません!
そこであたしは、洗濯機に繋がれた、ホースが蛇口から抜けている事に気が付きました。
恐らくホースが暴れた結果だろうとか、母が何を思ったのか引っこ抜いたのだろうとか考えたら、驚きを通り越して笑いがこみ上げてくる。
(どうやって抜いたの!?)
あのホースは、あたしがどんなに力任せに引っ張っても、抜けなかったのに!
はぁ……、しかし……何からどうすれば…。
取り敢えず何故か洗濯の途中で外へ出されてしまった服を洗濯し直す。
洗面所に置いてあった物全て出して、一つ一つ拭いていく。
(拭くもの…あぁもう、あたしのバスタオルでいいや)
重ねてあったタオルやらまで、もう一度洗濯する羽目に(笑)
天井に届かず、椅子を運んできて拭いていく。そしてまあ、流石に溺れはしないだろうけど、15分に一度母に喋りかけて安否確認(笑)
飲んで帰るといつもお風呂で寝るもんだから…。今回は3時間も浸かってました。
全て片付け終え、そろそろ最後の洗濯も終わるだろうと思う頃、また母に話しかけます。
ドアを微かに開けると、とんでもない酒臭さにむせました。
「お母さん、吐いたの?」
「分かんない…」
(いや、吐いたやろ、)
吐いたと言ってもほぼ水分で透明で…っていうか殆ど酒じゃねーか!!どんだけ食べずに飲んだんだ。
(食事に行くんじゃなかったの!?)
時刻は既に夜中の3時。あの、アルコールのむわっとする感じ、が苦手なあたしも痺れを切らしとうとうパジャマの裾を捲って風呂場に足を踏み入れました。
でも、いくら親とはいえ、明らかに「うわ臭ぇ!」みたいな態度を取るのは気が引けたので、息を止めつつなんとかシャワーを捻ります。
(あ、なんかマシになってきた)
「お母さん、もう出よ?」
「やだ、寒いもん!」
「もう冷たいやろ?」
「寒い…」
そう言い、更にお湯を追加しようとボタンを押す。
「もう足しても温かくならへんから!」
「だって、寒いもん…」
(ふりだしかよっ。ていうか冷たいとか以前に酒浸りになってるし!!)
「じゃ、新しいお湯ためてあげるから、一旦出よ?栓抜いて?」
「やだ、お湯なくなったら寒いもん」
「いや、つか、それお湯ちゃうし水やし…。ほら、早くっ!シャワー温かいから」
漸く湯船から出す事に成功。
「お母さん、髪洗った?」
「分かんない…」
「もう!」
シャンプーを差し出すと何回も出すので、慌てて取り上げました(また)
「あれ…?シャンプー…」
「充分やから!どんなロン毛洗うつもり!?」
「え〜?えへへ…」
(えへへじゃないから!!)
あまりに遅い動きなので、あたしが髪を洗ってさっさと流します。だって眠いし眼鏡曇ってきたしパジャマなんか濡れてきたし!
母が出た後、せっせとお風呂掃除…。あぁ、なんかあたし、お酒飲めないかも…。匂いだけでくらくらするし!
ひと仕事終え、リビングに戻ると、母がお皿を洗おうとしてました。手元がふらふらして、見てらんない…っ。
「お母さん!!あたしがやるから!!寒いんやろ?二階、ヒーター用意してあげたから、寝よ?」
(頼むから大人しく寝てくれ!)
「うん…」
部屋まで連れて行く。
「寝る前にちゃんとヒーター消してね」
「どうやって消すの〜?」
「は?(記憶喪失!?)」
「だって赤いの消えへん…」
「ランプ?暫くしたら消えるわ」
「う〜ん…?」
「あ゛〜っ、あたしが寝る時消したげるから、もう寝て?心配せんと、な?」
「はぁい…」
全ての仕事を終えたあたしがベッドに辿り着いたのは、早朝4時の事でした。
まるで小さな子供みたいに駄々をこねられて大変でした…。
あんなにふらふらなのに、無意識に家事をこなそうとする所は尊敬しますけど(笑)
つーか何でうちの男共はあんな騒ぎの中で寝てられるの!?手伝えっ(笑)
そして次の日、二日酔いながらもママさんバレーに出掛けた母には、昨夜の記憶は全くないのでした…!
母はお酒には強い方です。
(どんだけ飲んだんだ)
酒は飲んでも飲まれるな、です(笑)