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点と線

あなたが生み出した無数の点は

いつか線となり道となる


そうは言っても


先が見えないことは恐ろしい

解がない数式なんて

どう答え合わせすればいいの

正しいのか

間違ってるのか

それだけでもいいから誰か教えて

彼方より前へ

この道は

進んでいるのか

戻っているのか

今はまだわからない

それを知るためには

やはり歩むしかない


ここではないどこかへ

彼方より前へ



白昼夢


私が夢見た世界において

私はただの線だった

私以外の全ても線だった


前を行く人型を注視するも

それが誰かはわからない

私が何かもわからない


特別なんてない世界

全ては同じ“線”だった

欺瞞

こんな夢を見た


ぞろり ぞろりと

私の脚を一匹の蝸牛が這う

太腿から腰を伝って

腹の上まで


気色悪さに払い退けようとするが

その手足に自由はなく

現実逃避に目を逸らして耐えるのみ



嫌な汗とともに目を覚ます

けれども

ぞわり ぞわりと

見えない何かが足元から這い上がり

胸の内に巣くう


形無く 目にも見えないそれを

私以外の誰が知り得よう

現実直視は口を閉ざして耐えるのみ

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よだか

この顔も

この体も

心の内も


私は醜い


だからこそ
救いを求めて

陽に願い

星に縋り

飛び回る


他に何の術があるだろうか


もはや

飛んでいるのか

落ちているのか

真っ直ぐなのか

さかさまなのか

それすら定かではない



夜鷹の鳥と違うのは
心の美しさをも欠くところ
鳥のようには飛べないところ

欲望の下卑た光では
夜空に昇れるはずもなく
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