悲しみ痛みひとつになろうと
同じ倫を通った

憎しみ妬み
裁かれるべきなのかもわからないと
小さく震えていた

今ひとつの命が
この世界に産み落とされた
長い時を越えて喉を伝った
泣き声が愛しい

あなたの指す方へ歩いていけば
何があるだろう
花が咲き乱れ小鳥が歌うような
そんなイメージが色を帯びる前に
たどり着く必ずきっと
だから背中を押して春の風よ

唇の気配に首筋が震えて
上手く笑うことが出来ない

律儀で優しくない遊歩道
花柄のワンピース着て歩くの
この胸があなたを忘れるまで

足首にひと吹きの香水(パフューム)
醒まして私の恋心を