要するに、気が付くと九割九分九厘の確率で誰か死んでいるという短篇作品集なのです。』より、バックアップとプロモーションを兼ねて最新作をば。

御覧あれーヽ(´∀`)ノ

ロリータ・コレクター

 黒壇のような黒髪、白雪のような肌、そして鮮血のような頬。
 例えるならばそう、君は現世に蘇った白雪姫。僕だけのプリンセス。

 あどけなさが残る顔立ちと肢体が以後のたった数年で失われてしまうかと思うと心底もったいない。肉体に艶めかしい凹凸を帯びた女は下品で浅ましいから、出来ることならばこの稀有で可愛らしい容貌のままでいてほしい。
 長い睫毛を濡らして君が再会を焦がれる御両親だって、本音では僕と同様のことを考えているに違いない。建前として健やかな成長を願っていながらも、これから訪れる思春期の煩わしさや、自立に際した離別を忌避したいに決まっている。だから僕はクロノスの如く、君の時を止めてしまおうと企んでいるのだ。

「もう泣かないでプリンセス、そんなに泣いては干からびてしまうよ。喉が渇いたろう? さあ、これをお飲み」

 やはり咽び泣いて喉が渇いていたのだろう、君は誘拐犯が差し出した林檎ジュースを躊躇なく飲み干した。その疑心を持たない幼稚さも、グラスを両手で携える幼気(いたいけ)らしさも本当に愛らしい。
 そう思って僕がうっとりと見惚れている寸暇に林檎の魔法が効いたようで。わなわなと手を震わせてグラスを落とした白雪姫は、喉を掻きむしらんが如く首筋に爪を立てた。

「死ぬ程おいしいでしょう? 砒素をたっぷり入れた林檎ジュースは」

 くつくつと嗤う僕を一心に見つめながらも、お転婆に乱れる様は年相応で本当にいじらしい。
 やがて藻掻き尽き、新たなコレクションの一員と化した君は現世に蘇った白雪姫。僕だけのプリンセス。

「さあ、硝子の棺桶に入れて愛でてあげようね。僕だけの白雪姫」


忘却の猟師 法網の狩猟

FIN.

足掛け2年の小咄
出来映えは微妙(´・ω・`)ちーん。

しかも。
2年間ほぼ放置していた小咄なので小洒落た副題の意味はさっぱり/(^O^)\

それでも一応推察するに。
忘却の猟師」は原文に“僕は魔女で小人で王子様。だからそう、此れは僕と君しか登場しない物語。”という記述があったことから、そのまま魔女でも小人でも王子様でもない猟師。
そして「法網の狩猟」は小児性愛者が白雪姫以外の配役を兼任している点から、白雪姫を毒殺する魔女でも白雪姫を匿う小人でも白雪姫を愛する王子様でもない猟師の役目である白雪姫を連れ出すこと。つまり誘拐、かな(・∀・)?
原文に誘拐のくだりが記されていなかったことから補足としてすげられた副題なのでしょうが、うーむ…、なにぶん老化につき記憶が曖昧(ー"ー)

それでもって。
新たなコレクションの一員」から読み取っていただけるかと思いますが、この小児性愛者は連続少女誘拐殺人犯。
童話に基づいてシンデレラや眠り姫を既にコレクションしていると思われます。

また。
殺害に砒素が用いられたのはコレクション目的であるため。何せ防腐効果がありますからね( ^O^ )

ちなみに。
2年前の記述でもコレクションのために砒素を用いたのだとピーン!とキタのは実は私、殺人鬼について調べる趣味がありまして←

いや、どんだけ悪趣味だよ!とかゆーツッコミは遠慮していただいて。
誰だったかは忘れてしまったのですが、砒素によって殺害されたひとが数年後にお墓から掘り起こされたにも関わらず腐敗していなかったとゆー史実があるのです。だからピーン!とキタわけです。はい。

そんなことよか←
本日4月4日はオカマの日
世を跋扈するオカマの皆々様、祝ってますか?アナタ方の日ですよ( ^O^ )

まあ、食いしん坊としてはアンパンの日とゆー印象のが濃ゆいのですがww



ではでは。
こし餡派★Akashiでした(^O^)/