さあ!
いままであったことを
ゆっくり書いていきたいと思います。
ちょっと2ヶ月弱前なので
ぼんやりしてるけど
おつきあいくださいませ。





卒業近くなってから
先輩が昔のように距離を置くことを
しなくなってきた
やっぱり私達を阻んでいたのは
年の差と先生と教え子という関係だった
いま思えば、だけどね。

でも私も距離があった三年間があったから
大人になれたのかもしれないな、
私が先輩のこと大好きになったあのとき
私の頭の中は先輩だけでしかなかった
あのときもし、優しくされてたら
自分と向き合うことも
音楽と向き合うことも出来なかったよ
だから、そうしてくれた先輩に感謝してる
当時は、優しくしたり冷たくしたり
私をもてあそびやがって!!って
思っていたけどね(笑)




卒業式の日は
どうせ予定が開いてないだろうと思ってた


「先輩。卒業式の日は?」
『え?クラスで集まりとかは?ないの?』

「あるけど…」

そう言われるとは思ってたんだけどね…
なかなか進まないコーヒーを前に
私は困ってしまった。普通そうくるわな。

私は先輩に会いたかった。
卒業したらもう一度きちんと
思いを伝えるってきめてたから。
けじめを付けたかった。
これで駄目だったらあきらめるってきめてた

三年間好きだった。
それでもういいんじゃない?

もし駄目だったら
これからはもう先輩のいない世界で頑張る

はっきりさせるのに絶好のタイミング
今しかないんだ


『こらこら(笑)
それはクラス優先しないとだめだよ
なかなか集まることもできないんだから』


先輩らしい答えが返ってくる。
そうくると思ってました!

「卒業式はお昼に終わるんです。
でも集まりは夜からだから」

返しは準備しといた。
先輩は、えーっと目を細めて私をみる

『嘘つき』
「嘘じゃないですよ!ほんと!!
だから、ね?ちょっとでもいいから」

ここで負けちゃだめだ!
粘り続ける私に先輩は、
少し言いづらそうな表情で口を開く

『予定は開けてる…けどさ』

そんなことおっしゃる。
思わずにやけちゃったよ、ばかばか。

開いてるではなく開けてる

その一言を大事に大事に心に刻んだ。


 
そんなこんなで、強引に約束をとりつけ
卒業式後
お気に入りのカフェで待ち合わせ。

(地元なんだけど隠れたとこにあって
マスター素敵でいいかんじなの!
コーヒー美味しいし!お代わり自由!)


私が着いたとき先輩はいつもの席にいた

「ごめんなさい!」

写真撮ったり別れを惜しんでたら
思ったより時間がかかってしまって
これなら言うことについて
緊張とかそんなしてる暇はなかった

『髪の毛ぼさぼさじゃん(笑)
卒業おめでとう』

だって、いそいできたんだもん…
でもその意地悪な笑顔が好きなんだ、私。


私はタイミングを見計らってた。
あんなに待ちに待った卒業式なのに
いざ!となったら
どうしたらいいかわからなくて
いつもみたいに装って
他愛もない話をした。

「もう卒業?って感じなんです。
不思議なかんじ…」
『そう?』
「そりゃ、もちろん辛いことも
悲しいこともいっぱいあったけど」
『うん』
「終わってみたら…すごくあっという間」

『そっか(笑)
でも、そんなもんだったよ俺も』

懐かしむような優しい笑顔だった
先輩も私と同じ高校の卒業生だから
私と同じ道を歩いた人

『あっという間かあ』
「うん」

ゆっくりとした時間
やっと焦っていた気持ちが落ち着いてきた

不思議な間が出来たので
コーヒーを飲む手をとめて
先輩のほうをみると目があった

『俺はやっとはなが卒業したって感じ』
「えっ」

意味ありげな表情と言葉に
私はどきっとして何もいえなかった
先輩はしれっとしてコーヒーをまた一口

どうせ先輩のことだから
全てお見通しなんだよね…

隠し事はできない
もう、隠す必要なんかない。

私は先輩が好きなんだ

伝えたい。はやく伝えてしまいたい。
意を決して口を開く

「先輩…あの……っ」
『はな、今度の日曜あいてる?』
「え、あ、はい」


思いっきりかぶせられた……!!

なんて残念な私。心がおれた。
きっと先輩は私が言うってわかって
かぶせてきたんだ。
やっぱりまだ私は先輩に避けられてるんだ

そう肩を落としたそのときだった

『横浜にいこう』
「…え」

横浜。一度ふたりでいって
観覧車乗りたいって言ったら
『まだ駄目』って断られた、あの場所。

戸惑う私見て、先輩は優しく笑った

『観覧車に乗ろう。
大切なことは俺から言わせて』


つづきます!



*お返事
めがねえさま
千影さま

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