次の夜。
僕はジョットに言った通り、出かけていた。
依頼が入ったからだが、あまり気乗りはしていない。
とりあえず、詳しい依頼内容を聞こうかと出向いたのだ。
「セレーニファミリーを潰して欲しい。」
耳を疑った。
別にボンゴレの同盟ファミリーだろうが、面白そうなら潰してきた。
けれど、セレーニファミリーもこの依頼してきたファミリーも僕が潰すには小さすぎる。
つまり、あまりにも面白くないのだ。
「どうだ?報酬が足りないと言うなら上乗せするが?」
自分が偉いんだと勘違いした馬鹿は器の小ささを露見させていることにも気づかずに話しつづける。
それを聞き流す気にもならない。
「そんな理由で僕を呼び出すなんて、死ぬ覚悟は出来てるよね?」
トンファーを構える。
パニックになった男たちを銃弾が飛び交う中咬み殺していく。
暇つぶしにもならない、と思いながら。