お風呂のなかで、しばらく泣きました
ボロボロ止まらない涙の
理由は、たぶんいろんな感情がごちゃごちゃに入り混じってた
キスされたことの恐怖感。
受け入れられなかった自分の情けなさ。
それでも平気なフリをする自分の浅はかさ。
お風呂を出たら、Kくんからメールが来てました。
いつもデート終わりは私からありがとうメールをするので、初めてのこと。
『映画面白かったね』『下心まるだしでごめん^^』
メールは返せませんでした。
翌日またKくんからメールが来るまで、ぐるぐるぐるぐる。考えてた。
どうしよう。そればかり。
Kくんのことが嫌いになったんだとは思えなかった
だけど、次に会ったとき、何もなかったかのようには振る舞えない。
別れたほうがいいのかもしれない。
キスしたときの拒否反応は、間違いなく以前少し付き合った彼にキスされそうになったときの感情と同じに思えた。
暗いなか、車を降りた瞬間から「キスされるかもしれない」って思ったら不安でいっぱいになって
逃げ出したくなって
肩に手を回されたときから体が強張って
体が動かなくなって
こわい、って口にすることもできなくて
いやだ、と思うのに言えなくて
とにかく、全身に襲う恐怖感にどうしようもなくなってしまった。
でも、それでも前の彼のときとは違う気がした
思い込みかもしれないけど…
前のときは、とにかく一瞬でも早く別れたくてメールで言った。
でもKくんと「別れたい」とは思わなかった
別れたほうがいいのかもしれない、とは思ったけど
「どうしたらいいのか」ってことばっかり考えてた
翌日の日曜日、Kくんからメールが来ました。
水曜日、ごはん行きませんかって。
メールの返事をしていないこと、少なからず不審に思われていたと思う。
いつもより絵文字の少ないメール。
夜になって返事をしました。
「聞いてほしい話があります」
楽しい話になるはずがないから、絵文字は打てませんでした。
水曜日。
夜7:00に待ち合わせ。
Kくんからいつものように『着いたよ』メールをもらって、車に行くまで。
帰りたいって思ってた。
行きたくない。話したくない。でも聞いてほしい。
背中を押してくれたのはたぶん、Kくんからのメール。
「どんな話でもしっかり考えるから」
いろんなこと想像させてしまったと思う。
だけどそう言って水曜日まで待ってくれたことに救われました。
Kくんに会って、いつもよりテンションは低いけどそれなりに会話はできました。
イタリアンのお店に行こうって車を走らせて、行ったけど一軒目はお客さんいっぱいで入れませんでした。
近くの二件目に行くと空いてて座れました。
そのときの雰囲気的に、二件目の静かな感じのところに落ち着けて良かったです。
いつ切り出せばいいのか、ご飯食べながらっていうのも言いにくいし…としばらく他愛のない話をしながら食事しました。
結局二時間くらいいて、そのあいだ、だんだんと何もなかったかのように話ができてることに気付いた。
食べ終わって、前に初めて手を繋いだ場所の海辺まで行きました。
人はほとんどいなくて、波の音が心地良かった。
ベンチに座って、少し間を置いてから、話聞くからって促してくれたKくんにそれからまたしばらく時間を貰って
話した。
Kくん自身がどうとかっていう話じゃない
これは私自身の問題。
小さいころから男性が苦手だったこと
むかしよりは少しずつ良くなってきているけど、今でも知らないひと(男性)とすれ違うだけで体が強張ることがあるってこと
調子悪いときは家族(父と兄)でも、うしろに立たれたりするのがダメなこと
それから、前の彼とのこと。
切り出した瞬間から、私はもう泣いてました。
涙声で人に話をしたのは生まれて初めて。
人前で泣くなんて、ほとんどなかった。
だけどもう、一度こぼれたら止まらなくて、泣きやむことより、ただ話を聞いてほしくて話した。
キスされたときの感情をなかなか言えずにいると、それまで「うん、うん」って聞いてくれてたKくんから
「じゃあ、こないだのとかびっくりさせたよな。ごめん」
って、言ってくれた。
私は泣いてぐちゃぐちゃになった言葉にもう収拾つかなくなってて、「どうしていいかわからない」って言いました。
だけどKくんは、振られる覚悟をしてきてたようで、あくまで私の気持ち優先みたいなことを言ってくれました。
だからこそ、私がいまどうしたいと考えているのか。教えてほしいって。
どうしても自分のことが無理ならきっぱり言っていいって。
だけど、Kくんは前の彼とのことも含めて、
「**(私)がまた無理って感じて、それが理由で別れたとして。もし自分の次に出会った彼が理解ある人ならいいけどもしそうじゃなかったら、トラウマになったりして**はひとを好きになったりできにくくなるんじゃないか」って言ってくれました。
それから
「自分は、**がそういう事情があるからっていう理由だけでは別れたくない」って。
私はしばらく考えて、涙が少し落ち着いたのを感じて
きっと、他の普通の女の子よりずっとずっと気を遣ってもらわないといけないし、甘えさせてもらわないとダメだと思う。
それでももしKくんが私でいいって思ってくれるんなら、もうちょっと一緒にいたい。
そう、伝えました。
「ずっと一緒にいたい」とは言えませんでした…
だって、まだ自分の感情が完璧にはわからない。
いつか、自分の症状なんてなかったかのようにKくんと好きになれるかもしれない
けど、そうじゃないかもしれない。
自分勝手だけど、
「もうちょっと一緒にいたい」
それが、一番素直な気持ちだと思った。
Kくんは、その言葉で十分嬉しいって言ってくれました。
それから、「自分はタフだから、どこまでいけるか利用したり試したりしていい」って。
↑これについては『言い方悪いけど…うーん;』って、どう伝えようかと頭を抱えてました^^;
でも、気持ちはすごい伝わった。
私も、
Kくんに我慢してほしいとか、ムリさせるつもりじゃない。
ただ、手を繋いだりキスするときは言ってほしい、ってことを伝えました。
頷いてくれて、「べつにエッチなことしたいから付き合ってるわけじゃないからね^^」って言われた。
ごめんなさい。
私はやっぱり、どうしても男と女を繋ぐ最上級の理由は性欲でしかないってきっとどこかで思ってる。
だって、遺伝子を残すっていう動物的本能のもとにお互い惹かれあうわけで。
愛とか、そういう感情を美化したものに過ぎないって、思っちゃってる
親子愛とかね、そういうのは純粋に感じられるんだけど…
こんな最低な私でも、いつかKくんを愛してると思うことがあるのかなぁ
愛ってあるんだって感じるときがくるのかな
たとえばその瞬間となりにいるのがKくんじゃなくても
この日最後まで話を聞いてくれたKくんの存在は、確実にその瞬間の私を構成する一つになってる。
今はただ純粋に、Kくんに出会えてよかったなぁと思います。
心から、そう思うよ。
長々と読みにくい文章にお付き合いくださりありがとうございます。
とりあえず、「改めてこれからもよろしくね」と言い合い、Kくんとはこれからも付き合っていきます。