◇◆◇◇◆◇


  
●【芋虫に出会った!】

アリス:
「森の空気って、きもちいー」

芋虫:
「公園より静かじゃの」

アリス:
「あ、芋虫さん。この森はどこへつづいているの?まよっちゃいそう…」

芋虫:
「いろんなところへつづいておるよ。それだけに、カエルも迷い込んだかもしれんの」

アリス:
「そういえばそうね!それじゃ、たっくさん探さなきゃ!」



●【公爵に出会った!】
  
アリス:
「あれ、公爵さま?パーティーおわっちゃった?」

公爵:
「いやいや、まだまだこれからだよ。ハニーもご機嫌だしね。ちょっと風に当たりに来ただけさ」

アリス:
「そっか。ご機嫌でよかったね〜」

公爵:
「ありがとう…ところでアリスや。私は胃が弱くてね」

アリス:
「うん」

公爵:
「けれど、ハニーはとっても胃が強いんだ。私の足りないところを補ってくれる。私は彼女と結婚できて本当に幸せだよ…」

アリス:
「えへへ…きっと、公爵夫人はもっともっとたーっくさん食べても平気だから、公爵さまはとってもとっても幸せになれるね!」

公爵:
「ははは。ありがとう、アリス」



lor="#000000" size="4">切り裂かれしチキ兵フレカツ茸のりのりサンド

完成!




●【グリフォンに出会った!】
  
グリフォン:
「おやアリス。今日も元気だね。わしらも安心だよ…」

アリス:
「こんにちわっ!」
グリフォン:
「背中に乗せてやりたいが、用事があるのじゃろう?」

アリス:
「うん、かえるさんの落とした荷物を探してるの」

グリフォン:
「それは空からだと、見つけにくいのう」

アリス:
「そっか〜…ざんねん。また今度乗せてくれる?」

グリフォン:
「もちろんだよ、わしらのアリス。君が望むなら」

アリス:
「ありがとうっ!…そうだ、ぐりふぉんさんは何か欲しいものある?ハムとかたべるー?」

グリフォン:
「ハムは食べないな…わしらが望むのはただアリスの幸福だけだよ」




◇◆◇迷路◇◆◇


  
●【芋虫に出会った!】

芋虫:
「とうとうここまで来たか…よくがんばったな、アリス。ここを抜けたら、ひとまず終わりじゃよ」

アリス:
「え!?まだまだ遊びたりないよー!かえるさんのおつかい済んでないし!」

芋虫:
「また来ればいいさ、いつでもおいで。わしらはいつでもアリスを待ってるよ」



●【ビルに出会った!】

ビル:
「アリス…いつも意外な所で会いますね」

アリス:
「ビルも迷子なの?」

ビル:
「いえ…私は家に帰るところです」

アリス:
「ビルのおうち!?わたしも行きたい!」

ビル:
「迷路の出口はひとそれぞれ。アリスにはアリスの出口がありますから」

アリス:
「え…?ビルのおうちいけないの?」

ビル:
「ええ、今は。いつか…機会があれば、何か料理を用意しておもてなししましょう」

アリス:
「ほんと?たのしみっ!」


●【チェシャ猫に出会った!】

チェシャ猫:
「やあ、アリス。迷子だって?」
アリス:
「ちぇしゃねこ!さっきから同じところぐるぐるしてるの…ぐすっ」

チェシャ猫:
「迷宮には必ず出口があるものさ。それに…ここを抜けたらオシマイだよ?」
アリス:
「えぇ?!かえるさん達に荷物とどけないと…」

チェシャ猫:
「カエルはつぶれやすいけど、レストランはつぶれないよ」
アリス:「よくわかんない…」

チェシャ猫:
「まあ、もうすぐ行けば出られるよ。また今度、ゆっくり迷うといい」


●【シロウサギに出会った!】

シロウサギ:
「さあアリス…もう遅くなってしまったから帰らなくちゃいけないよ」

アリス:
「えー、もっと遊びたいの」

シロウサギ:
「また今度…遊びにおいで。公爵夫人はまだまだ食べるから、後からでも荷物を届ければいいよ。今日のところは、お家までおくっていってあげよう」

アリス:
「…はーい。あ、じゃあね、かたぐるま!」

シロウサギ:「よしよし…アリスは良い子だね………」
アリス:
「よいしょ…お耳やわらかーい!」

シロウサギ:
「ミミ♪ミミ♪…」

アリス:
「みみっ♪みみっ♪…」



◇◆◇???◇◆◇


アリス:
「う…ん……あれ…?私、寝てた…?」

チェシャ猫:
「アリス………」

アリス:
「あれ、あなたそこにいたの?」

チェシャ猫:
「僕はいつでもアリスのそばにいるよ。
それよりお腹がすいたなら僕をおたべ」

アリス:
「何言ってるのよ、お腹なんて空いてないわ。むしろなんだか食べ過ぎたような…」

チェシャ猫:
「そうかい?」

アリス:「おかしいわね〜…とりあえず、帰りましょ??」
チェシャ猫:
「迷子にならないように気をおつけ」

アリス:
「もう、子供じゃないんだし、へんなこと言わないの。いくわよー」



◇◆◇◆◇◆◇◆


カエル給仕:
「おかげさまで、手配した料理があつまりました!」
「これで公爵夫人にもお腹いっぱい召し上がっていただけます」
「気のせいか、食べる速度がさらに上がったようにも見えますが…」
「とにかく!」
「ありがとうございました!!」
「アリスも一緒に召し上がっていってください。サンドイッチ以外も沢山ありますから…」






小さなアリスの大冒険
〜不思議の国のレストラン〜
END