母親たちが出掛けたので留守中
知らないおばさんの家に預けられた
おばさんは母親たちがいなくなるなり
「今日からココで暮らすんやで!一歩も外に出さんからな!」
と云って
食べ物も何も与えず
見張って
動こうとすると押しつぶす勢いで
「逃がさへんからな」
と云って一歩も動かさない
俺はもう母親たちは戻ってこないのかと思った
このおばさんに拘束されたまま一生を送るのかと思った
食事も与えてもらえないで夜が更けてきた
「お母さんたちは一生帰ってこんからな!一生家におるんや!」と云われた
恐怖と空腹と疲れがずっと続いていた
それから一時間後位してか
インターホンがなった
渋々おばさんが出た
母親たちが帰ってきた
おばさんは
「帰ってきてよかったな」
と云って
母親たちに俺をかえした
母親たちにこの話をしても信じてもらえなかった
また預けられたら一生帰ってこれない気がした