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失恋ショコラティエ

まんまるチョコ



軽い歯ごたえ
香ばしいナッツ
後味スッキリ
心も晴れやか


サクッと
綺麗に別れましょ





「なんか最近寝てても
疲れがとれなくてさぁ」


薫子さん
がんばりすぎなんだよ


ドキッとさせる
あたたかい声
髪を撫でる手

chu


おおおーーーーーっっ!!
シャツを着る
あの細い腰っっ!!

てか爽太くんっっ
これはもしやっ?!

「私、爽太くんと
結婚したんだ・・・」


やっぱり夢かっ!!


うわっ薫子さんにchu
夢ん中の爽太くんが近いっ近いっっ

一方爽太くんは
えれなさんとの夢
見てるしっ
オリヴィエとの夢も

いやいやいや
爽太くんたちの夢
バカにするほど
薫子さんもっ


「まつりちゃんと僕
つきあうことに
なったんだ」

いやっまぁ薫子さん
お店の恋愛事情
把握せんでも

そっか・・・
関谷くんからの
返信ないんだ・・・


まぁ
メールの内容が内容だし
お返事難しいよね

って六道さん
またっ誤解してるっ!!
勝手に
辛い想いしてるっ(笑)

「だけど
奇跡の出会いを
むざむざ手離そ・・・」

切られたっ!


バレンタイン商戦
「ショコラティエにとって
一年で一番忙しい
勝負の一週間が始まる」

(「夢の〜中で〜
何度聴いても
聴き惚れるぅ〜)

バレンタインと
サエコさんに贈る
ショコラの準備が重なって
寝る時間がほとんどない

それでも倒れずに
立っていられるのは
ゴールが見えているからだ


もうすぐ終わりだという
ゴールが・・・



7年前の
その日から始まった
俺の身勝手な片想いが
その日に終わる


俺はサエコさんに告白して
失恋するんだ


そして14日からは
何事もなかったように
また生きる

サエコさんはもちろん
俺も


何事もなかったように
生きるんだ・・・





猫飼いたいっていうのに
なかなか聞いてくれない
吉岡さん

サエコさんが見てるのは
やっぱり・・・

ショコラ・ヴィの
お店に行っても
爽太くんとお話できない

名残惜しそうな
サエコさんに気づく
薫子さん


爽太くんは
バレンタイン前日に
告白するつもり

「13日でなきゃ
意味ないんだ」


あれ?
まつりちゃん何かあった?

元カレと
会うだああっ?!

(やめとけやめとけっ)


「まつりちゃんは
バカなの?」


「そんな見え見えの理由で
一人のこのこ出かけてって
元カレの部屋に
上がるんだ」

もうオリヴィエくんには
わかってる

「僕も一緒に行く」

忙しいけど
お店を抜けだし

「対決してくるよ」

ボコボコにしたっ
その背中を・・・


「オリヴィエ!
オリヴィエ!
しっかりしろ!」


あっおまわりさん
しょっぴかれる爽太くん

「俺は
殺してませーん」(笑)

オリヴィエくんの
妄想かと思えば
爽太くんの妄想かっ!


元カレの家
「まつりちゃんは
外で待ってて」


あれ?サエコさん
吉岡さんと猫見に来てる

「だってお前
飼いたがってただろ?」


まつりちゃんの元カレ
嫌〜な感じ
二股した理由それか?

「大事な方を
なくした気がする」

「失ったから
そう思うんだよ
まつりちゃんが残ってたら
もう一人の方を
そう思ってたよ」


まつりちゃんが
あなたと別れて
僕とつきあうことに
したのは
僕がお金持ちの
セレブだからじゃないよ

「あなたよりは
マシだからだ」

だから
僕のせいにしないで

まつりちゃんの
せいにもしないで


帰り道

どれぐらい
好きになってくれてるのか
僕には自信ないよ

「彼の間に
生まれなかったものが
オリヴィエとだったら
きっと生まれるんだよ」

でも不安になる
信じたくても信じられない

それぐらい


「まつりちゃんのことが
好きなんだよ」


・・・


微笑んだ



優しく抱きしめる・・・




お店帰ってきた
オリヴィエくんが
ご機嫌すぎるっ!(笑)

よかった!!
よかったあっ!!


えれなさん
片想い中の彼に
フラれちゃったって

「なんかね大丈夫だった」

新しい恋
どうなるのかな?


近づく2月13日

爽太くんの恋が終われば
サエコさん
もう来なくなるのかな?

ネット販売
「ネットで買えれば
今までどおりサエコさんに
うちのチョコレート
食べてもらえるでしょ」

薫子さんの冷めた目
「フラれたあとの
ことなんか
どうでもいいんじゃ?」

「サエコさんが俺のこと
好きにならないのは
わかってるけど
うちの
チョコレートのことは
ほんとに好きで
認めてくれてるんだって
それは信じてるからさ」


だから
届け続けたいんだよ




サエコさん
猫飼えるんだ

「大事にしてくれる
旦那さんと
このチョコさえあれば
私は幸せ」


お父さんから
「薫子さんとか
どうなんだ?」
お話が出たぞ?

「なんか最近
薫子さん気になってる人
いるみたいだし」

ああっ


結婚とか考えてる人

爽太くんやっぱり
えれなさんが浮かぶ

いいやつだし
いつも笑っててくれて
こんなアホな俺でも
長く一緒に
やってってくれそうな子

おさまるところに
おさまる・・・といいな


「とにかく
もう決着はつくよ」


とっておきのショコラ
サエコさんのための
ショコラ

「俺がここまで
やってこれたのは
全部
サエコさんのおかげだ」

いくつもの傷
いくつもの幸せ

こんなにたくさんのものを
もらっておいて
俺はこれ以上
何をあなたに求めようと
していたんだろう?

ごめんねサエコさんが


俺は本当に強欲だったよ


友だちに贈る
チョコが足りない

サエコさんが見つめる
ショコラ・ヴィの
文字・・・



爽太くん
バレンタイン前は
忙しいよね

あ・・・


「サエコさんだよ」


来ちゃった

また爽太くん
不意打ちくらっとる!!

めっちゃ見てるっ!
うわあああ〜〜〜っっ

鼓動


「ちょっと行ってくる」


結局
最後はあっちに
ペースを乱されるんだ

「サエコさん!!」


(近畿のCM!
鏡月飲んでるサエコさん
タイミング絶妙っ笑)


駆けつけてきた爽太くんに
サエコさんニッコニコ

紙袋

「これサエコさんに
渡したかったから」


「これは・・・
サエコさんに」


「サエコさんのために
用意した
バレンタインだから」


あれから7年
サエコさんに
バレンタインに
フラれてから・・・


一生懸命
スキルを磨いてれば
そのうち
サエコさんのこと
忘れてしまうんだろうな
って思ってた

思ってたんだけど


むしろ
どんどん時間が
上に積み重なってく分
気持ちは
ずっとずっと深いとこに
定着していくんだ

雪積もっていくみたいに


「最初に降った雪は
溶けないんだよ
ずっと」


俺、サエコさんに
喜んでほしくて
ショコラティエに
なったんだ


サエコさんが
チョコレートが好きだから
ショコラティエに
なりたいと思ったし
今もこうして
ショコラティエをやってる


「サエコさんが
カレーが好きだったら
俺きっと
カレー屋になってたよ」

「カレーも好きだよ」

「じゃあ
カレー屋でもよかったね」


俺ね

バカみたいだけど


「ずっと
サエコさんのことが
好きなんだ」


今でもずっと


ほんとに好きだよ


どんだけ時間が経っても
サエコさんだけは
俺の中で特別なんだ

次に何作ったら
サエコさんが
喜んでくれるか
そればっか考えてた

俺がサエコさんに
出来ることって
それくらいしか
なかったからさ



「でももうやめるね」



「ケジメつけなきゃ
いけないよね」

俺はサエコさんに
喜んでほしくて
ショコラティエになったし
これから先何があっても
ずっと
ショコラティエでいるよ

それは
俺がサエコさんを
好きになった証で

これから先
誰かを好きになっても
絶対残るものなんだ

だから


「もう先に進んでも
いいんだって
やっと思えるように
なったんだ」

サエコさんは
もうとっくに先に進んでて
俺のことなんか関係なく
幸せな人生歩んでるのにね



「関係・・・なくないよ」


「爽太くんの
チョコレートが
今私をほんとに幸せに
してくれてるんだよ」

「だから
爽太くんのチョコレート
買いに行くんだよ」


よかった・・・

ありがとね
充分報われたし
思い残すことないよ

ありがとう


俺サエコさんのこと
好きになって
本当によかった


これからは
ちゃんと真っ当に
自分の人生
やっていくからさ

サエコさんも幸せでいてね
ずっと・・・元気でいてね













え・・・?


何の涙・・・?


あわててつくろう爽太くん

今まで通り
店に来てくれて
いいんだから
お得意様なんだし大歓迎

あれ?
(爽太くんヤバいっ)


何?この感じ

そっと腕・・・


現実になりはしないって

ずっと・・・


でも



『現実にしていいの?』




そっと



近づいた














応えるように
サエコさんの手





薫子さん・・・



次回


「家を出てきたんだ」


エンディング

失恋じゃんけんの
薫子さんが明るくて
なんか救われたあ〜っ!
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