虚匣

手前が爪切りで爪が切れないのは、爪切りで爪を切らない人生だったからです。
と、云うのも、手前は物心ついた時から「爪を噛む癖」と「爪を剥ぐ癖」がとても酷く、どんなに叱られても殴られても成人して尚治らなかったのです。

治ったのは本当にここ数年でして、理由は簡単。
爪を噛み過ぎた所為で、上下の前歯の一部が欠けたから。
そう、物理的に噛めなく成ったのですね(笑)。
歯は詰め物をしたのですが、矢張り爪を噛むには噛み合わせが合わなくなり、そこでやっとこ爪を噛むことが無くなりました。
只、長年噛んだり剥いだりし過ぎたのか、爪が大層脆くてですね、爪切りでぱちん！とやると縦にぱきっ！と割れてしまうんです。
因みに足の爪は剥ぎすぎたので、生えなくなりました。
小指は爪が殆どありません。
他の指の詰も不思議なもので殆ど伸びません。


マァそんな訳で「爪切りで爪が切れない→放っておく→爪が割れる」のループなのです。
最近はようやっと反省して、爪切りについているやすり部分で爪を削るように成りました。
只、矢張り爪が脆いのか、二枚爪みたいな感じで変にぎざぎざめくれてゆくんですよね。
最近又々放置氣味なのですが、その所為かいつになく爪に厚みがある……ように感じるので、これを機に爪やすりデビューです(笑)。
短氣には辛いですが、マァ物は試しで。



足の爪は未だに無意識に剥いでしまい、失敗すると血塗れ将軍ですから、いずれはそれも治したいナァ……。
何だか普通のことが出來なかったりするんですよね。
くしゃみとか(笑)。
アレルギー持ちだったんですけど、くしゃみをすると「うるさいorきたない」と叱られるか殴られていたので、出る前に鼻を摘まんで消し去るやり方しか知らない(笑)。
失敗してくしゃみが出ると、喉の上がとっても痛いので如何やったら痛くないくしゃみが出來るように成るのかなぁ？とかとか。
初老に成って、幼児のような生活疑問や訓練が必要に成っていて一寸面白い(笑)。
人間なりたてかーい！と(笑)。