ハッピー バレンタイン

ディノ雲ver.




今日は2月14日。

「恭弥」

いつもと変わらないはずの1日。

「何」

「愛してる」

最近聞かなかった言葉を僕の耳元で囁く彼。

「そう。それで?」

「今日だけは…











お前の時間を俺に下さい」











僕が正式に雲の守護者になってから

彼と僕との関係は以前と変わった。

ボンゴレ同盟ファミリーの1つ、キャバッローネファミリーのボスであるディーノ。

ボンゴレ雲の守護者である僕。

「…なにそれ…」

それ以降、彼は1歩後ろに下がるようになった。












2人でいる時間がなくなった。

仕事以外で声を聞くことがなくなった。

僕だけに見せる笑顔がなくなった。

抱き締められることがなくなった。











「耐えられない…お前が…足りない…」

背中に感じる温かさ

彼の香り

「恭弥がいないと…生きていけない…」











「ねぇ」












今日は2月14日。

大切な人に想いを伝える日。











「僕の口から言うのは今日だけだよ」












だから、伝えよう











「君がいない毎日で












僕は壊れてる」












彼から贈られるたくさんのキスと

彼が残すたくさんの証

それは

甘く、熱い

快感。