「大佐!大佐!大変です………っ!やつらが!やつらが攻めて来ました!」
「なん………だと…………っ!こんなにも新人類-0068G-の化学技術が高いとは…………最早ここまでか…。」
「大佐!すぐそこまでやつらがやって来ました!ここは一旦引きますか!?」
「……いや、ここで俺たちが止めなかったら地球は“壊されて”しまう!突撃準備だ!!!」
「……!い、イエッサー!!!…………あ!!?」
「!?おい!どうした!!何かあったのか!?」
「…………。」
「ヘンリス!!!!応答せよ!!!!ヘンリスーーーー!!!!」
「……………………うひ」
「!?へ、ヘン…………リス…………!?」
「うひひひひひかゆい!!!かゆいよおおおおお!!!からだじゅうがかいかいいいいい!!!!うひっうひひひひひっ」
「ヘンリス!!!?????」
「かゆゆゆいいいいい!!!せなか、せなかああああ!うひひひひひょひょひょおいひいいいいいい」
「ま、まさか……!Z新型悪性0Cウィルスに感染してしまったのか…!くそ……っ!!!」
「うっひょおおおおおお!!!!うみゃみゃみゃみゃーーーー!!!!うふっ」
「へ、ヘンリス……!頼む、元に戻ってくれ…………!!お、お前はあんなに!!!!!」
‘―大佐、俺は生きて帰らなきゃあかんのです。’
‘俺あ……メグっていう妹がいるんでさあ……。’
‘あいつは…………一人で待ってる……。今でも……、ただ寒い雪の地で………。’
‘だから、大佐――。 俺は、’
‘何としてでもこの星を救って―’
‘あの子に、花束の一つでも渡して、’
‘遅くなってごめんな、もう大丈夫だから、って’
‘抱き締めてやりたいんでさあ’
‘―大佐、一緒に 生きて帰りましょうや’
「うひゃあああゆゆゆあああああっっっあっっっぁぁぁああんうみゃああああ」
「ヘンリス…………っ!お前はもう…………戻って来れないのか…………。妹さんは……お前を待ってるぞ……!」
「うひ…………っ、…………め、めぐ…………っ?」
「!!!!!おまえ…………正気に………!?」
「めぐ、めぐ、めぐ―、
めぐ、おいひい―」