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ここで初めて

なれそめ5

金曜日。
仕事も手につかないぐらい、
ずーっと、平のこと考えてた。
1日中ふわふわ、そわそわ。

定時になって、平の家に向かった。

何話そう、とか、何て言おう、とか
ずーっと考えてた。

平の家に着いて、DVD借りに行って、
ご飯食べて、いざDVD鑑賞。

平は布団の中。
わたしはこたつの中。

途中で寒すぎて、
わたしも布団の中に。
後ろからぎゅってされて、幸せだった。
でも、このままじゃダメだ、って思って。
ちゃんと、言わなきゃ、って。

後ろから抱きしめてくれていた
死ぬほど離したくなかった
その手を振りほどいて、聞いた、の。

『なんでこんなことするの?』

『妹って言ったじゃん‥』

平は答えてくれなくって、
わたしはその沈黙が悲しくって。

『なんで?』

『ねぇ、なんで?』

沈黙を破ったのは、平だった。

「好きだよ」

信じられなかった。
でも、わたしはずっとこの言葉が欲しかった、の。
頭が真っ白な中、ようやく絞り出した言葉。

『わたしも好き。』

唇を重ね、抱き締めてくれた。

「付き合おう」
そう言われたのに、聞き取れなくて
『うん?』って首傾げたら、
「付き合ってください。」って。

『よろしくお願いします。』



2009年12月18日

こうして、わたしたちのお付き合いが
スタートしました。


なれそめ


今月で2年3ヶ月になります。

これからもずーっと、一緒です。

幸せをくれないか

なれそめ4

自分の気持ちに気づいた。
でも、どうしたらいいか分からなくって、
遊ばれてるんじゃないか、って不安で、
同期に打ち明けてみた。

『わたし、平のことが好きかもしれん』

同期は喜んでくれた。

そこで、手握っちゃったこととか
ぎゅってされたこととかも全部全部話した。
遊ばれてるかもしれないけど、
でも、やっぱり一緒にいたい、ってことも。
クリスマス誰と過ごすんだろう。って溢したら

「クリスマス、ソフトメンバーで過ごそうか」
って同期が提案してくれて、
一緒に過ごすことに。
すっごく嬉しかった。

わたしは、クリスマスの相談、として
平と連絡をとる機会を得た、の。 

とある日曜日の夜。
わたしはりんごのパウンドケーキを作ってた。
りんごたくさんもらったんだけど、
食べきれなかったから。

なんとなく、勢いで平に電話してみた。

「どしたー?」
『クリスマスのご相談をば』

クリスマスの話をしたのは最初だけで、
なんだかんだでくだらない話ばっかだったなぁ。
平に話変えられまくったし。

途中で、平からまた遊ぼう、って言われた。
すっごく嬉しかったけど、
ばれたくなくって
遊んであげますよ、なんて
かわいくないこと言っちゃった。

そのあと、次は俺から連絡する、って。
また話せるんだ、って幸せだったなあ。

月曜日は待てど暮らせど連絡はなくって、
でも火曜日に本当に電話が来たの。

嬉しくって、携帯に飛びついた。

今度、2人で遊びに行こうか、
みんなには内緒。
誘わなかったことバレたら
すねちゃうから、って。

でも、わたしのことは
親友、かわいい妹、って。

なんか、そばにいられるのは嬉しかったけど
でもやっぱり悲しかった。

明日はわたしから電話します、
そう言って電話を切って、泣いた。

水曜日、電話したら、出なかった。
でもすぐ連絡が来て、
一緒に夕飯食べに行くことになった。
平の家からわたしの家まで約1時間。
仕事終わりの水曜日なのに、
わざわざ来てくれた。
ご飯食べ終わったあとも、
帰りたくなくてドライブ。
どんどんどんどん平に惹かれていった。
離れたくなかった。
ぎゅってしてくれたり、
頭撫でてくれたり、
でも、それ以上はなかった。


金曜日に今度は平の家に行くことになった。
トイストーリーのDVD見る約束してたから。

どんどん加速していく想いと共に、
弄ばれてたら、どうしよう。
これ以上好きになったら絶対傷つく。
そう思ってた。

だから、好きだけど、
金曜日で最後にしよう、そう思った。

なんでこんなことするの?
妹って言ったじゃん。

そう聞こう、って決めてた。



なれそめ

次でラスト、かな。

新しい朝が

なれそめ3

自分の気持ちに気づいたのは
多分、出会ってから2ヶ月後。

2ヶ月の間に平とは仲良しになった。
平の優しさに触れて、
一緒にいるとすごく楽しかった。
いつも笑ってた。
平といることがとても心地よかった。


でもある日、それはあまりにも突然だった。
仲間が亡くなってしまったの、自ら。
その人と最後に会ったのがわたしで。
どうして、あの時気づいてあげられなかったのかな。
もっと話聞いてあげればよかった。
昨日メールすればよかった。

ずーっと後悔の日々。
そして、いつまで経っても
事実を受け入れられない、わたしがいた。

夜も眠れなくって、過食に走って。
1人でいたくなくって、
夜になると必ず1人で泣いてた。

いつだったかなあ。
わたし無意識のうちに平に電話してたの。

でも、はっと我にかえって、
時計を見たら日付が変わってて
こんな夜分に迷惑だ、って思ってワンギリ。

この時かな。
『あっ、わたし平のことが好きなんだ。』
って自分の気持ちに気づいたのは。

気分転換に、って友達と
ディズニーランドに行ったとき、
翌日、平と遊ぶ約束してたから
電話でお土産何がいいか聞いたの。

『もしもし、今夢の国にいるんですけど
 お土産何がいいですか?』
「誰だー?」

わたし、電話番号教えてなかったみたい。(笑)

ちょっとだけ話して平には無難に
ミッキーのタオルを。
先輩方とお揃いです。

ちゃっかりミニーちゃんのタオルを
自分用に買ったのは内緒。

翌日、渡しに行って平と同期と6人で焼肉。
そのあとは平の部屋で先輩方は麻雀大会。
でも、なぜか平にプロレス技かけられて
二人でどったんばったん。
そのあと、わたしは麻雀のルールが
よく分からないし、
寒いから毛布にくるまってたら
今度は平と毛布の取り合い。
結局、一緒にくるまって、二人でおしゃべり。
6人いるけど、麻雀は4人だから
2人余るんだよね。

いろいろおしゃべりしてて、
なんか、事故でわたし平の手握っちゃって。
自ら窮地に追いやっちゃった。

ずっとどきどきしてた。
離れたくなかった。
ずっとこの時間が続けばいいのに。
そう思ってた。

帰る時間になって、
一人になるのが怖くって
『帰りたくない。一人嫌。』
って言ったら平がぎゅってしてくれた。
「泊まってってもいいよ?」
その優しさにすがりたくって、
わたしも服掴んだんだけど、
迷惑かけちゃいけない、って思って
その日は帰った。


あとで聞いて分かったのは、
この時、お互いもう好きだったみたい。


なれそめ

くらっぷありがとうございました。

つづく

話してくれた夢の

なれそめ2

順番前後しちゃうけど、
会社のソフトボール大会の前に
わたしは違う寮に引っ越しました。
だから平とは違う寮に住んでます。



酔いつぶれた彼を連れて帰るために
先輩と同期は車を取りに。
もう1人の先輩と一緒に
平をとりあえず外へ連れだそうとしたの。

だがしかし、重い。
とにかく重い。
二人で必死に運び出して
近くの階段に座らせた。

先輩が平の忘れ物がないかを
確認するために一度店内に戻ったの。
その間わたしと平は二人きり。

『大丈夫ですか?』
って聞いたらいきなり、
がばって抱きつかれて、
耳元で「ごめんね。」って絞り出すような声。

しばらく恋から遠ざかっていたわたしを
どきどきさせるには十分だった。

そのあと、すぐにまた爆睡し出すんだけど、
わたしの胸のどきどきは止まらなくって。
ようやく車が来て、先輩達が平を連れて帰った。
同期と二人で歩いて帰る道筋で
どうしたらいいか分かんなくて
抱きしめられたこと、話した。
同期もびっくりしてたけど、
潰れてたから、きっと無意識だし、
気にしない、って話で一段落。

みんな、口を揃えて、
あんな平初めて見た、って言ってた。
でも、わたしの初めましての平の印象は
酔いつぶれた人。

次の日、同期から
平がみんなに送ったメールが
転送されてきた。
平のない記憶の中で
ただ唯一覚えてるのが
『大丈夫ですか?』と
誰かの心配そうな声だったらしい。

わたしが言い続けた言葉だった。

同期からとりあえずメールしてみれば、
と平のアドレスを教えてもらった。
同期はずーっとわたしと平がお似合いだ、
って言ってたから、かなり乗り気でだった。


私自身、あのどきどきの正体が知りたくて
メールしてみた。
「この間はごめんね、ありがとう。」
『お礼は雪見だいふくでいいですよ。』
「10個ぐらい買ってあげる」
『そんなに食べれません。』

でも、気を遣われてる感満載で、
なんだか申し訳なくなってすぐに止めた。

その話を同期にしたら、
そんなの当然だ、って怒られたけど、ね。

二週間後くらいかなあ。
先輩に 一緒にバッセンに行こう、って誘われた。
先輩と平と私、の3人。

そこから、少しずつ仲良くなって、
何回か遊んだ。


これが恋だと気づいたのは
いつだったかなあ。

つづく。



話題:なれそめ

暦にそっと記した

平との出会い

平は会社の1つ上の先輩。

当時は同じ寮にいたけど、
勤務地が違ったから
全く会話なし。

たまに、寮ですれ違ったりしてたけど、
わたしは同期たちと騒ぎまくってたから
うるさくて嫌われてる、と思ってた。
現に睨まれたりしたし、人伝に
平がうちらのことを「うるさい」って
言ってたのも聞いてたから。
平の姿を見つけるたびに
怖いから逃げたり隠れたりしてた。

初めて話したのは、寮での飲み会。
べろんべろんに酔っ払った平がいて、
正直、やっぱり怖かった。(笑)

でも、月日が経つにつれて、
同期たちが平と話す機会があったらしく、
すごくいい人、って言うようになった。
わたしは自分だけ関わったことがないから、
多分、その時の疎外感からかなあ。
わたしも話してみたい、仲良くなりたい。
そう思うようになってた。

そのあと、会社のソフトボール大会があって
別々のチームで出てた。
ピッチャーでストライクを量産するわたし。
その試合の審判をしてた平から話しかけられた。
「すげぇな」
『そんなことないですよ』
怖くて、必死な作り笑い。

仲良くなるきっかけをくれたのは同期。
会社の野球部で出るソフトボール大会に
女子が一人だから、って誘われて出た。
まさかの平と同じチーム。

でも、その時も会話はなくって、
唯一の会話がわたしが相手の打球を
みぞおちに受けて倒れたあとの

「大丈夫?突き指?」
『みぞおちです。痛いです。』

本当にこれだけ。(笑)

結果は3位で若手5人で打ち上げへ。
移動中の車の中でまさかの平と隣。
しかもフィットの二列目に3人。
距離近すぎるわい!

頑張って話そう、と思って
わたしの口から発されたのは

『ガム噛んでますか?』
「うん」
『昔使ってた歯磨き粉の匂いがする』
「ヤバイな。」

うん。頑張った感満載。(笑)

打ち上げの席もなぜか平と隣。
急ピッチで飲み進める彼。

30分後

潰れて爆睡し出した。
よだれと汗がひどくて、
必死で吹いてあげた。
おしぼり何回洗ったかな。

ちょこちょこと目をさますんだけど
『大丈夫ですか?』って聞いたら
ニコッて笑うの。
でも、またすぐに爆睡。

帰る、ってなっても
やっぱり彼は起きなくって。



なれそめ


長い。

次に続く。
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