私の、希望。
ふっ、と消えてゆく。

私の希望が消えたら、消えたぶんだけ、
誰かが、笑えるようになるのだから、

私が泣いていても、
私はいいだろう、と許してあげる。


さらさらと、砂になって、

あなたの手から放たれるわ。

砂は、ガラスにとじ込まれて、

時間を刻むわ。

瓶に入った、貝殻の砂を、

公園の砂場へ移すお仕事をしています。

きらきらひかる、きらきらひかる。

とても、きれいな、お仕事です。

お花のように、きれいなんです。

そういった、お仕事がしたいです。



私の、希望は、きらめく砂に変わっていって、

いつか、あなたの口の中に含まれるんです。


紅茶に、星型の砂糖をひとつ。

そうやって、時間を過ごしましょう。





●世界への復讐のつもりだった