かなしかったり、寂しかったり、腹立たしくて堪らない時、こないだ入れた刺青のところにそっと手を重ねると少し心が落ち着く。その度に入れて良かったなと思う。私が私らしく生きていけるように。たかが消えない落描き。たかがそんなものに一体どれほど救われてきただろう

世間的にはまだまだマイナスイメージも大きい刺青。私はまだ20代だから周囲からの目も穏やかな方で。これが30代、40代と歳を重ねるにつれ確実にその視線も厳しいものになっていく。イイ歳してあんなに刺青入れちゃって。若気の至りっていやぁね。みっともないったらありゃしない。なんて

自分でも頭悪いな〜と思います。自分が入れることには何とも思わないけど、知り合いが刺青を入れたいからとアレコレ聞いてくると返答しつつも心が痛む。それはつまり、私にとっても刺青とはそういうものなのだろう。私自身、いつか後悔しないとも限らない。むしろ後悔する確率の方が圧倒的に高い

それでも、そんな刺青が私を支えてくれるものの一つであることは確かで。仮に後悔しても、仮に消したとしても、たくさん助けて貰ったことまでは消えない。人に自慢するようなものでもないが、卑屈になる必要も無い

いうて私の直接の知り合い、刺青入れてる人たぶん居ないのよな。入れたいと望む人は多いけど、実際に入れるかは別の話だもんね