沖土/沖田目線
思ったんだけど、沖土しかないのに沖土と書く必要はあるのかな?
翌日、またしても土方さんとの見回りがあった。
俺の見回りの相手はほとんどが土方さんである。
他の適当な隊士だと俺がサボるためらしい。
いや、土方さんでもサボるけど、土方さんはどこにいても見つけだして引きずってでも連れていくのだ。
(ああ、だりーなァ。)
書類仕事よりはまだマシとはいえ、何かない限りつまらない。
土方さんをからかわないとやっていけないのだ。
屯所の門をくぐってすぐ、誰かに呼び止められた。
「あの!」
昨日、の女だ。
いつからか知らないが、俺達が出てくるのを健気に待っていたのだろう。
今日は化粧が濃く、昨日より大人っぽく見える。
だからか、土方さんは誰かわからないと言う顔をしている。
「?」
「昨日の女でさァ。」
それでようやく誰だったかわかったらしい。
ひどい野郎でィ。
ふと土方さんの顔を見ると、不機嫌そうにしかめている。
迷惑なのか、とも思ったけど何か違う気がする。
ともあれ、土方さんが女に好意的じゃないのことに何故か安心した。