誘惑メテオ

言い聞かせないと
振り向いてしまう


油断すると
探してしまう

それも
その一片も見つからないように願いながら
隅の隅まで


見つかったら
泣くくせに
見つかったら
泣くから

見つかりませんよう

間違って見つけてしまったとき
後悔してしまうから


自分への油断は禁物

自分で選んだ
遊びも全部
自分が楽なように
自分で選んだ


なのに
ちょっと助けてほしいと思ってる
ヒーローみたいに
助けてほしいと思ってる


遊ぶのって
こんなに面倒で虚しいもんなの
楽しい反動が大きいの


どうしようもないのに
誰が助けてくれんの

先生を好きな頃の
純粋で優しい気持ちがほしい


だけど
先生を好きな頃の
弱くて不器用な自分に戻るのは
絶対に嫌だ

泣いた
バカみたいに泣いた
大声あげて泣いた


先生と会わなくなって一年


会わないと自分で決めてしまったからでもない
気持ちが伝わらないからでもない
連絡をとってないからでもない
鮮明に覚えすぎているからでもない


先生はこれからきっと
わたしのことなんてなかったみたいに
日々を走って行くのを
分かっているから

わたしが息が止まる寸前で吐いた言葉も
先生の中で雑音としても残ってないのを知ってるから


一年前
ふわふわした気持ちで街を歩いたのはわたしで
大きな交差点のファーストフード店の前
走ってやってきたのは先生で

その事実は確かで
同じ体験をして
車の中で話したことも間違いじゃないのに
わたしの中では一生残り続けて
彼の中ではもうすでにないことを知ってるから


気づいたときに
泣けた
ちゃんと泣けた


前に進む準備


いつか笑えますよう

めんどくさ
にしわきさんめんどい
付き合うてこんななんかな


待てない
相手に合わせて待ったりっていうのがめんどくさくて仕方ない


けど先生のときはずいぶん待ったな
人によるのかしら


お腹減るし
別に得ないし


さとしさんでも待てるけど
とにかくめんどくさいことだらけ
メールとかもろもろ全部

さとしさんとご飯行きたいなあ