忘れた 吹っ切った
と口にする時


その気持ちをちっさい容れ物にいれて
息ができないように蓋をして
ゆっくりじっくり殺してゆこうとしてる時なんだと


でもなかなか死なない
弱っていっても
苦しい苦しいとジタバタし続ける


自由に泳がせて
どっかに飛ばせて
知らぬ間にファイリングされて名前つけられて思い出にするのがいいと分かったのは
だいぶ最近のこと



吹っ切った


ああ 蓋をさせたのは自分なんだと思えば
なんとも言えない切ない気持ちを汲み取れば
経験するからこそ分かる息苦しさを察してしまえば




一生分かりませんように


よーちゃんもあの子も


一生知らないままでいられないことは分かっていても
一生知られませんように