しろ日記。

よーくんもたーくんも
ただの友達のはずなのに。

たーくんは、私のこと好きなのかな。
2度目に部屋にお邪魔したとき、初めて身体に少しだけ触れた。
窓際で外を眺める私の隣に寄ってきて、肩が触れただけだけど。
何度か一緒にお互いの部屋でご飯を食べたくらいの仲で、それまではたまに電話するくらいだったなぁ。

たーくんにとって、私が特別だなんてちっとも思わなかったんだけど、違ったのかもなぁ。

前はそんなことなかったのに、この前は「泊まってけば？」とか「一緒にいると楽しいからもううちに住んじゃえば？」とか。
ケーキをあーんってしてあげたのは、ちょっとやり過ぎたのかもしれない。



よーくんがうちにきて、一緒にテレビを観て、泊まることになった。
よーくんが泊まるって言ったら元々泊めるつもりだったし、予想通りの展開だったような。
ベッドに入ってから、なんであぁなったんだっけ？

大切にしたかった。

高校1年のころ、
忘れもしない9月29日のこと。

期待するだけあとで悲しくなるからやめようと思う。

私は今日も変わらず彼が好きで、大好きで、暇さえあれば彼のことを考えてる。
彼は別れた私に簡単に触れてくるけど、そこに深い意味なんてないんだから考えたらだめだ。

触れたくなる気持ちはよくわかる。

私は、好きだからっていうのももちろんあるけど、安心するっていう方が大きいかもしれない。
誰でもいいわけじゃない。
でも、彼じゃなきゃだめなのかはわからない。

たーくんには、未だに触れたことも触れられたこともない。
そういう対象じゃないのかな？
でも、うーん。
家で2人きりであったりしたら、少しくらい何かが起こりそうなものなのにな。

正直、たーくんとのことはいいんだ。
友達だし、1年後にはこんな風に会ったりできなくなるし、付き合うこともないだろう。

彼ともあと2年を切った。
また付き合えたとしても、卒業のころには別れてしまうんなだろうな。

でもでも、やっぱり大好きな人と付き合いたい。
彼女になりたい。

こっちは彼の話。


金曜日。

思ったより早くうちに来た彼。
いつも通り一緒にアニメ観て、
お菓子食べて、
手のマッサージしてあげて、
隣に座ったらくすぐられて、
押し倒された。

くすぐられただけだけど、
ソファーで完全に彼が上になって
付き合ってた頃はこうやってよくいちゃいちゃしてたけど、別れてからもこんなことになると思ってなくて、不覚にもドキドキしてしまった。

キス出来そうな距離。

彼はただ、私がくすぐられて笑っているところをみて喜んでたけど
私は、もっとぎゅーってしたくて
キスだってしてしまいたいくらい
彼が大好きなのに。

そのあともくすぐりは続いて、
彼が帰ると立ち上がった時には私がやり返そうとベッドに押し倒す形になった。
すぐに形勢逆転されて、押し倒されたけど。

今でも好きだから、そんなことするの？
友達になりたいと言ったのは彼なのに。
あっさりと触れてくる。
私はそんな彼を忘れられない。

悔しいなぁ。

いつも通りの週末を過ごしたい。
金曜には彼とアニメ観て夜更かしして
一緒にお風呂入って、
土曜は一緒にご飯食べてお酒を飲んで
いっぱいキスして、触れて、抱きしめて
彼は意地悪だけど、でも優しかった。
そんな彼に触れられるのが大好きだった。