「あの頃はフリードリヒがいた」を抜粋して
中学二年生に読み聞かせするとしたら、どこが良いか母親に聞かれて



そういえばなんだかんだいって読んだ事がなかったから、うけとってぱらぱら読んだ。




目に留まったのは「ベンチ(1940)」だった。

最後の終わりの部分よりもその章の最後の一文が
たった一言なのに、色んな思いが込められてて
本当に切なくて、切なくて…


自分がユダヤ人だと知った上で
「黄色いベンチのない、郊外の森に行こう」
と、ドイツ人の女の子にデートに誘われたフリードリヒ。


「でも日曜日、やっぱりいかなかった。いけないじゃないか!
僕と一緒にいるところを見つかったら、かのじょは収容所ゆきなんだもの!」(本文より抜粋)




時代背景とか分かってなきゃ「なんのこと?」って感じの一言なんだけど
ホロコーストとかを知った上で読むと、本当に重くて切ない一言のように感じた。


中二なら、分かるよね……中二で、この言葉の、この二人のやり取りの意味が分からなかったら、なんかもう…