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自然観

「真の文明は 山を荒らさず 川を汚さず 村を破らず 人を殺さざるべし」
田中正造の言葉

本当にそう思う。


NHKの田中正造と南方熊楠の特集を見て、なんだか凄く泣きたくなった。


人を超えた、何か大きな存在。
心が震えるような、細かく複雑な繋がり。

その秩序には何か意味があるはずなのに、振り返られる事もなく、何もかもが人間の基準でなされる。
そして、人の富のために壊されるたくさんの命。



自然への接し方は日本とかの独特の自然観とかいうけれど、古代の人々は欧州でも同じような思想を持っていたんじゃないかな?
ただ単に早い時期にキリスト教徒とか台頭で消えてしまっただけなんじゃないかって、古代ゲルマン民族の話を読んでいると凄い思う。

かといって、キリスト教とかが悪いとか、そんなことは言わない。
キリスト教やイスラム、ユダヤの本来の思想としての倫理観は尊敬する。
事実、南方さんも田中さんもキリスト教に興味を示していた。


現代の傲慢さを加速させたのは科学であり、それを求めたのは人間の欲なわけで、今更昔には戻れない。

でも、どうやって自然とつきあっていくのか地球にどう対峙していくかは、環境破壊が叫ばれる昨今、重要な問題として認識されはじめてきた。

これから、どうなるのだろう……

恋文横丁




「フェルメールからのラブレター展」
行ってきたー!!
やっぱりフェルメール大好きです。

透明な、やわらかい光

あたかもカメラで撮ったかのような絵はたくさんあるけれど
なぜかフェルメールの絵は私の中で格別

小さい頃、NHKの特集でやっていた「真珠の耳飾の少女」
あの絵を画面越しに見た瞬間、惹きつけられたんだ。






あ、写真の杭はね、渋谷の大きな家電店(LAVI?)の横にひっそりと佇んでるやつです。

殆んどの人が気づかずに通り過ぎていくこの場所

前に、音楽鑑賞会で文化村行ったときに気づいて
そしたらその数日後の「くもじい」が渋谷特集で
ようやくこの杭の意味を知った。


「恋文横丁 此処にありき」


昔、戦後まだ渋谷の町が闇市でひしめき合っていた頃
東京近郊に駐留していたアメリカ人兵士と恋に落ちた女性達がいた
しかし、移動で日本を出ることになり、離れ離れになる
手紙を書こうにも、英語がかけない
そんな女性達のために翻訳や代筆をしていた店があった。

今では、市街化再開発で跡形もなく消えてしまっているけれど、ぽつんと時の流れに取り残されたような碑文に、昔の渋谷へ思いをはせてみたり。


聖夜?性夜?


クリスマスが宗教とかきもっ!やめてよ〜

とか言ってるお馬鹿なJK達の話を聞いた。


まじでなんなの?クリスマスをなんだと思ってんの?
性夜か!?性夜なのか!!?


クリスマスが本来宗教行事であることを知らないほうが気持ち悪くてありえない、恥ずかしいことなんだけど


そういえば前にファッション雑誌の見出しで
「女は子供を宿して聖母になる」みたいな感じのがあったけど
マリアはイエスを産んだから聖母なわけで、本来人徳を極めた女性や尊崇される人の母のことを指すわけだから、このキャッチフレーズ書いた人、まじでマリア様や世に聖母と慕われている女性達に謝れって思った。



私はキリスタンじゃないし、古代ゲルマン人でもケルト人でもない。
多分、大多数の日本人がそうだと思う。

じゃあ、日本人にとって、クリスマスってなんなんだろう?
まあ安売りがあったりプレゼントもらえたり、美味しいご馳走も食べれるし
お金が回るから経済も活発になるので、別に楽しむことには反対じゃないんだけどさ


そんな事を思いながら、毎年クリスマスを過ごす。

おおきな木

「おおきな木/シェル・シルヴァスタイン」

新旧両方母親が借りてきてくれた。


なんだか、訳者の力を凄い痛感させられた。


世間では、村上春樹さんの訳が絶賛されたらしいけど

なんか、なんだか、違うの。

私は、本田錦一郎さんの方が好き。


本田さんの方が、すごく単純明快で、飾り気がないあっさりとした文章なんだけど
胸が…こころの奥が引っかかれるような
そんな、泣きたくなるような切なさがある。

ぎりぎりまで、不要な言葉を捨て去って
それでいて美しさを失わない、むしろ磨き上げられた文章。



同じ内容なのに訳者が違うと、こんなに違う。

文学の国境ってやっぱり分厚いなぁ。



いや、どんな表現技法にもそれは共通して言えることなんだけど

その点、それを指摘してる、現代文で今やってる音楽の評論はとっても興味深いんだよね。

何より、「音楽が国境を超える」って言葉が生まれた経緯が面白かった。



もっと勉強しなきゃなー
地理とかだけじゃなくて
美学や、思想と歴史の流れとか、経済の原理とか法律。

もっと、色んな人と議論を交わしたい。

色んな世界を見たい。






ああ、英語頑張らなくちゃ

ビサンチン



塾の先生の個展&講演会対談in早稲田行って来た。


江戸川橋から歩くというww






いつも通りのいつもの授業が場所変えただけって感じだった。



来年のサマースクールこそは私も行きたいなぁ(´Д` )


みんな、行ったことで何か目に見えない存在を信じざるおえなくなったって言ってたけど
やっぱりみんなそういうのって信じてないんだなぁと。


いや、私が何かの宗教にハマってるとかそういう事じゃなくてさ

何かを目にして身体がぶわぁってなったり
泣きそうになった事ってないのかな






私にとって、そういう意味で特別なのはやっぱり八ヶ岳なんだろうなぁ



緑の田んぼとの彼方
真っ青な空に、聳え立つ白い峰々

ぞくぞくするほど美しくて、それでいて、怖くて、何だか泣きたくなる風景


大きな、自然の持ってる奇跡や時間の持つ神秘性みたいなもの




歴史や思想、学問の流れもそう。

本当に、奇跡みたいな確率で地球や、人類が、生まれて
今までいくつもの分岐点を経て、今の「私」がある。
歴史=時間って言ったっていい

そういうのを眺めていると、何か大きなうねりを眺めているような気分になる。

人間は、歴史や時間と無関係じゃいられない

だから、色々な物を見て人間は学ばなきゃいけないんじゃないかなぁ
勉強って、そういうものじゃ、ないのかなぁ


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