今日は、密室デートだった。
いつものように、
一緒にお風呂に入り
お互いの身体を洗う。
でも、
私の要望で
相変わらず照明を薄暗くして入る。
大抵Nさんが先に上がり、
身体を拭いて部屋に戻る。
その時に必ず、
『いいよ〜!』
と、声をかけてくれる。
オレは脱衣所からいなくなるから
上がってきていいよ〜って意味だ。
一戦交える時も、照明を落とす。
別に
Nさんになら全部さらけ出してもいいんだけれど、
何となく恥ずかしくてそうしてもらってる。
コトが終わった後、
急いでローブを羽織るとか、
布団でスッポリ隠したり…
どうせその前に裸で暴れてるんだから、
今さら…とも思うんだけど。
Nさんには、
着替えるところも見せない。
変なの…
けんちゃんとは、
明るい所でシテたのにね。
Nさんとは、
十数年『友人』の関係だったから、
急に
男と女の関係になっても、
親しき仲にも礼儀あり…というのかな。
あまり
開けっぴろげだといけないんじゃないかと思うんだよね。
それをNさんは、
ちゃんと汲んでくれてる。
越えちゃいけない一線ていうのが、
きっとあるのよね。
いや、
一線は とっくに越えてるか( ̄∇ ̄)
Nさんの誕生日の翌朝、
ホテルのブッフェでお腹いっぱい食べて
身支度を整えようとしたら、
Nさんにベッドに誘われた。
チェックアウトまで1時間半。
生理中だし何をするでもないけれど、
ただ抱き締められていた。
『ちょっとこのままでいて。』
『Nさん
私、顔を塗るのに2時間くらいかかるのよ。笑』
『頑張って1時間で済ませて( ̄∇ ̄)』
チェックアウトをして、
そのまま こんぴらさんに出掛けた。
二人で初詣。
言い出しっぺは私なんだけれど、
ちょっと後悔(´-ω-`)
こんぴらさんは階段が 785段。
普段2階までしか上がらないのに、
いえ、2階ですらヒーヒー言ってるのに
785段て…
『やっぱり、他の所にする?』
Nさんは私に気を遣ってる。
『ううん、頑張る!』
Nさんと一緒に行きたいんだもん。
参道の下の方はお土産物屋さんが軒を連ね、
見るだけでも楽しい。
ソフトクリームやお煎餅の看板に誘われてフラフラしてると、
『はいはい、
お詣りしてからね!』
Nさんの指導が入る。
だんだん上に行くにしたがって、
ヘロヘロになってきた。
『ちょっ、 ちょっと休憩…(´д`)』
ヘタレの私にNさんは付き合ってくれる。
バッグまで持ってくれて、
座る所を探してくれたり…
Nさんは、
全然息があがっていない。
『Nさん、しんどくないの?(;・д・)』
『別に駆け上がってるわけじゃないからね。
これくらいイケるよ。』
Nさんに手を引いてもらって、
やっと785段。
自分でも、こんなヘタレだと思わなかった。
恥ずかしい(´-ω-`)
御守りを買いっこして、おみくじを引いた。
帰り道、
行きとは別人のように足取り軽く階段を下りる私を見て、
またNさんは笑ってる。
『下に行ったら
ソフトクリーム食べたい♪(∩´∀`∩)』
『はいはい、
何でも食べていいよ( ̄∇ ̄)』
ぬれおかきや、
ソフトクリームを食べながら参道を散策した。
『よし、
来年の初詣もこんぴらさんね。』
『えーーーっ!
おんぶしてくれるなら来る〜(≧∇≦)』
今年も、
ステキな1年になりそうだ。