NHK朝ドラ『マッサン』の主題歌『麦の唄』から始まって怒涛のリリース、夜会、それに加えて紅白歌合戦に出場というニュースまで入ってきて、この年末はみゆきさんに浸りきることになりそうです。
もしかしたらもう夜会を観たという方がいらっしゃったりするかもしれませんね。


『麦の唄』本当にいい歌ですね。
わたしの故郷、今後何らかのきっかけで増えていくこともあるかもしれませんが、きっとひとつひとつが自分の中で生き続けるのだと思います。
ときには気づかない場所で、孤独になった自分を励ましてくれることもあると思う。

今までわたしが関わってきた人々…その全ての人との交流が、何ひとつとして欠けることなく自分に染み渡って、わたしという名の人間を形作っています。
いい思い出ばかりじゃありませんでした。泣きもしましたし、怒りもしました。
今、大切に思っている人がいますが、その人とでさえ心の行き交いが全てぴたりと心地よく収まることばかりではありませんでした。

でも、長い目で見れば、それらがひとつの形に結びついていくのが見えるのです。
いいことも、そうでないことも、全部。
きれいな言葉で言ってしまえば『思い出』だとも『経験』だとも言えるでしょうが、なんだかそれだけではないように感じることもあります。
自分が今あるのはそれらの心の行き交いや吸収したもののおかげであり、ひとつ欠けても『わたし』ではなくなるってことだと思うのです。

故郷を離れることがあったとしても、故郷から受け取った『わたしに染み付いてわたしの一部となったもの』は、そう簡単に無くなるものではない…
新しい場所からは新しく自分の中に入ってくるものがあり、今までの自分と混じり合って自分というものが『複雑かつ深いもの』になるだけだってことに『麦の唄』で気付けたのかもしれません。