思うに大多数の人生のテーマとはその対象が自己他者問わず身の内の愛や善を発見する事、またそれを如何に発揮するかであり、そこにあって親からの健やかな愛情を受けられなかったというのは巨大過ぎるハンデではあってもいつまでも致命的という訳ではない場合も多いと感じる
生き残ったところで尾形は…という意見も分からなくは無いが、他人の行く末を勝手に悲観するような姿勢は対象がフィクションであれ私はあんまり好きでは無いなと思う
この漫画の背景として世そのものが動乱の最中であるし、例えばド悪党だった稲妻とお銀と彼らが遺したものが徹頭徹尾負の側面のみであったかと言えば違っただろう、生きていれば良いことがあるとは言わないが、生きてみなけりゃ分からないことは多々ある