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手さぐりアップデート

暗いはなし。
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曖昧にごまかして

暗いはなし。
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きみの瞳が問いかけている

話題:最近観た映画


こんなにも余韻が残る作品は久しぶり。もう一度、何度でも観たくなる。BTSの歌をずっと聴いてしまうほどに焦がれてる。ほんと、すてきな作品だった。

※ネタバレ含みます。


予告をみてからずっと気になっていた。光の差しかたがきれいで、BTSの音楽がとても物語にあっている。横浜流星と吉高由里子の表情がとてもすてきで、ふたりのための映画って感じがした。

ドラマチックな出会いでもなければ、なにかトラブルがあったとかそういうのもなく、自然に出会ったふたり。どこにでもあるような出会いかた、ほんとうに自然に。経験則からも予測できる展開、会うようになるのも自然というか当たり前で、些細な変化がいとおしかった。塁(横浜流星)が体臭を気にしてよく洗うようになったり、靴を変えたり、髪が短くなって隠れてた目がみえたり、親切がしてあげたいになったり、そのときに見せる表情がほんとうによくて、気になってるんだな、好きなんだな、恋してるんだなって丁寧に描かれる過程がよりこのふたりの恋の濃度を高める。

明香里(吉高由里子)もそう。最初はおじさんだと勘違いして気を許していたのに、突然若い男のひとだと知り、ぎこちなくなる。焼肉屋での衝突。いままで一度も目が見えないことについてなにか言ったことのない塁が乱暴なことを言う気持ちもわかるし、言われた明香里の気持ちもわかってしまうつらさ。それでも塁がちゃんと自分のことを話せたのは好感度が勢いよく上がるし、ふたりの距離もぐーんっと縮めた。大前提に塁という人間がすきなんです、あたし。

惹かれ合うふたり、結ばれて幸せな音楽とともにあまい日常がながれてく。ほんの一瞬だとしてもあのキラキラした時間のきれいさ。塁にも笑顔が増えて、明香里をすきだと想うきもち、この身をかけて大事に守ろうとする姿にあたしはよわいのかも。塁のすべてを捧げて、明香里を守る姿ってのは騎士を連想させる。少女漫画の王道、王子さまに守れたいを体現しているよう。これまでろくな人生を送ってこなかった塁がようやく出会えた光のようは存在だからこそ、命さえかけれてしまうのだろう。

過去の過ち、後悔、罪、抱えているものの重さが彼らを近づけたり、遠ざけたり。罪悪感がふたりを繋ぐものにならないでと祈らずにはいられない。自分自身を許すことはむづかしい、それでもふたりが一緒ならっておもっていた矢先、幸せの絶頂から突き落とされるのがほんといい演出。あたしはつよい男のひとがすきだからボクシングをする塁の姿はほんとうにすきで、それが明香里のためってのか余計にいい。明香里の上司をボコボコにしたときなんかほんと鳥肌が立つくらいかっこいいっておもったし、地下格闘技での勇姿もほんとよかった。

「傷ついた人はやさしくなれる」明香里のこのセリフほんとうにすき。明香里に塁を救ってほしい、そばにいて支えてほしい、この笑顔を守ってほしい。託したくなるくらいに塁は不憫。
会話が多いわけじゃないのにちゃんと想い合っているのがつたわる、触れあいや視線。多くない会話だからこそ交わすことばに深みがある。

ふたりをつなぐシーグラスを大事に握りしめる塁がいとおしい。出会ったときから塁はやさしい。最初から盲目の明香里に対して好奇心や詮索もなく、自然に接していたのが個人的にすごくすきで、こういう自然さは求められてできるものでなく、偏見とか固定観念とかを持たず、目の前のものを受け入れることができてしまうからこその態度だとおもう。だからこそふたりは惹かれあったんじゃないかな、その自然さが明香里にも気配で伝わっていたのかな、そうだといいな。


ふたりの恋する姿をずっとみていたくなる。一瞬しかないふたりの平穏な時間を。こちらまでそんなふたりに恋をした。ふたりの愛を試すような試練ばかりでくるしい時間も長いけれど、ラストのふたりに感動し、安堵した。映画館にいくのはむづかしそうなので円盤を予約した。春が待ち遠しい。

2021

話題:あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。2021年のスタートですね。ことしもよろしくお願いいたします。

年末、映画を観に行ったときハンカチとイヤリング落とし、ハンカチはみつかったけれどイヤリングとはお別れしたまま。誕生日に自分で買ったばかりで1ヶ月も経たずしてなくしてしまう自分の注意力低下を感じた。ことしこそは、ものをなくさないと意気込んだばかりなのに、仕事がおわり帰るとき毎日使ってるカバンをわすれて、途中まで歩いているというボケを発動。注意力向上は年内までにはどうにかしたい。

もうひとつ、卵をうまく割りたい。いい加減、殻を入れずに割りたいものだと卵を割るたびにおもっている。あとは、すてきな作品に出会い、たくさんのものを吸収し成長していきたい。



ことしで29歳になる。周りは口々に結婚や子どもの話をするのに、あたしにはそんな意志があまりない。結婚や子どもにいいイメージを抱いていないのはたしかだけれど、まったくしたくないわけではない。いまは、結婚も子育ても共にしたいとおもうことがない。彼の金銭感覚はつきあってるから許容できているが籍を入れて、互いに責任を持つ関係になったら意味は変わってくる。彼の負債もすべてが連帯責任になることへの恐ろしさは、父の借金地獄の呪縛。いまのあたしはだれかの人生に責任は持てない。メリットやデメリットなど関係なく、このひととなら共に人生を歩みたいとおもえることの尊さ、いまのあたしにはそんな度胸がない。女は30歳までに結婚したいし子どもがほしいという固定観念が友人たちのあいだにも蔓延している。その気持ちを理解することはできても、あたしがそうだとはかぎらない。学生時代を共に過ごしてきても、その後の人生はそれぞれの環境で歩んでいる。価値観は変わってしまう、よくもわるくも。学校のなかではみんな一緒が正義だった。はみ出すものは排除される。けれど、それは学生まででその後はそれぞれ。周りにながされず、自分のタイミングで決断していく力を見失わないようにしたいとつよく思った2021年のはじまり。
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