お歳暮にかにを贈る方もいらっしゃるでしょうが、最後まで気を抜かないでください。
何のことかと思うでしょうが、おいしそうなかにが揃っているなら特に、自分でかにを選ぶ手間を惜しまないことです。
どれを選んで良いかわからないからでしょうが、プロの見る目は確かだろうと思い込んでしまうと、店側が早く売りたい見切り品を掴まされるかもしれません。
お歳暮のかにには特に念を入れて、信頼関係のあるお店で買いましょう。
案外よく食べられているのが、モズクガニです。
とても有名なブランドがにの上海ガニとかなり近い親戚に当たります。
ヒョウ柄にも似た背中の模様が特長で、成長すると甲幅8センチと、小さめのかにです。
全体の重さが170グラムから180グラムになるのが標準と考えてください。
ちなみに、雄の方が雌より小さいとされています。
食用がにとしては、昔から日本各地でよく使われています。
数ある中華料理の中で上海蟹は高級料理としてその名を轟かせています。
上海蟹とは、中国全域で漁獲される淡水蟹の中でも、揚子江の下流の方で獲られたものの名称です。
年間通して入手可能なのでいつでも食べられるのですが、10月ごろ、メスはお腹の中に多くの卵を抱え込みます。
この時期と、オスでは、上海蟹の白子のまろやかな食感がとりわけ11月ごろにピークを迎え、極上の味として貴重な一品です。
かにの種類はいろいろありますが、最もおいしいのはとしょっちゅう聞かれますが、私の一押しはズワイガニです。
ズワイガニは、産地が直接かにの名前になるというそれぞれの地域を代表するかになので、皆さんご存じの松葉ガニや越前ガニなど、ご当地ブランドのズワイガニならば高水準のおいしさを味わえます。
お値段高めはご容赦いただいて、ブランド品のかには味噌もおいしいとすすめています。
よく蟹の旬ということを言いますが、蟹は実は水揚げできる時期が限られています。
一定の時期にならないと漁が解禁されません。
無秩序な乱獲を防ぐためにも、品種によりますが9月や11月など秋頃に解禁日が設定されており、漁をその期間のみに抑えることが定められています。
蟹のシーズンに出遅れないようにするため、毎年の解禁日がいつか認識しておくことこそが肝要と言えるでしょう。