2日目

プレイ日記を書こうと思い立ち、実際書き始めたのは2日目のプレイ後なので、この日もメモは取らず、ただ目の前に広がる景色を楽しんでいた。壮大で、半ば観光気分が抜けない。
ほとんど箇条書きで文章を投げていくことになりそうだ。

ゲームの進行。試練の塔は最後の5をクリアし、物語が動く。アマゾンと、ギアナ高地と、コロラド平原の辺りの鳥の巣を攻略した。

天地を創造するところからゲームが始まるのがすごい。なにもない海だけの世界に、大陸を出現させる。
試練の塔をクリアするごとに五大陸は出現(復活)する。ドット絵による映像演出が挟まれるのだが、それがまた凄まじい。復活するのは我々が知る地上五大陸(ユーラシア、北米南米、アフリカ、オーストラリア大陸)なのだが、各地を象徴する雄大な自然風景を再現している。ドットで描くというか、もう再現の域である。ほうっと見惚れてしまう。
力のあるドットが物語の壮大さを予感させるし、壮大さに負けない遊び心を感じる。

復活した五大陸にはしかし人間どころか動植物も見当たらず、荒涼としている。物語開始段階のぼんやりした夢見の世界から一転。
復活させた大陸に生き物を呼び戻すという事だ。

人間がいなければアイテムも買えないわ!
回復も出来ないわ!初めのダンジョンにて早速のピンチに。
実はダンジョンの外に物売りも魔法屋もいたのだが、ダンジョン攻略後半まで気付かない。ついでに宝箱もわんさかあり回復アイテムや武器がゴロゴロ転がっていたのだが、「宝箱は正面から開けるものじゃ」という長老の助言を華麗にスルーしていた私は宝箱を側面背面から開けようとし続けて開けられず、ハンケチ噛みながら通り過ぎていた。これもダンジョン攻略後半になりやっと気付いて、各階の宝箱を開けまくる。

荒涼とした大地と、毒ガスや枯れた色の大樹に行く先の不安を抱いていたのだが、地下に潜るにつれ景色が変わってくる。
茶色に埋められていた景色に湧き水の青が描かれ始め、ついに微かに生きていた花と出会う。
天地創造では動植物と話が出来る。心細く大地の再生を目指すプレイヤーに助言をくれる存在がいるのは良いもので。そして彼らは逞しい。助けを待つだけではなく自ら再生に向かっていて、アークは絶対的な救世主というよりは投げ入れられた石のような、きっかけである印象。
大げさだが希望を見た。地下の清らかな水脈がこれほど眩しく見えたことはない。一気に引き込まれたし、あと花がかわいい。

花がかわいい。それから次のダンジョンクリア後に復活する鳥もかわいい。なんだろうこのトキメキ。溢れる慈愛。鳥の長はまさかのモフモフの飛べない肥満体型だしかわいい。
自然の凜とした描写と、その下で暮らす生物のゆるさ。かわいい。最早かわいいの前に語呂が消え去る。

ギアナ高地を抜けた先の鳥の巣は岩山ダンジョン。ここに来るまでに水たまりを泳げるようになり、壁も鉤爪で登れるようになった。行動範囲が広がりたくましくなっていく。そして迷う。

アークは言うだろうか、地球は青かった。