2014.11.02

/文章を読める日、書ける日、人と話せる日、絵を描ける日、雨音の聞こえる日。色々な部屋に入るイメージ。他の音は聞こえず、部屋ごとに時間は続いていく。消灯していれば、その部屋の私はきっと眠っているのだろうと。

/時計の音と夏の夜、虫の声はなく、川の水は流れていた時間がかつてあり、閉じ込められた、と感じる今は秋

/音の記憶、匂いの記憶、光の記憶。感じることを一つ一つ覚えているだろうか。今の時間を初めて過ごすのか、むかーし昔から繰り返したものなのか。分け、並べ、棚に並べて取り出せる。

 

11.07

/色で画面を切り分ける

/補助的な色の使い方

 

11.08

/寒くても起きなくてはならない。なんとなくお散歩日和。雪タイヤに変えてしまった。先週はみぞれと横風の中、高速道路。雪が近い。寒い。

 

11.09

/起きているのか、寝ているのか、分からない時間を過ごすのは楽しい。時間の浪費。

/時間を食べています。むしゃむしゃ。

/冬の風鈴、カチカチと、雪の音を真似るのか。

 

11.16

/半分機械で、過去に囚われ、飴玉で動く。

/そんな時間はもう終わりましたよ、と

/頭の中で、誰かが好き勝手に喋るので、私はレコーダーのようにそれを日々書き溜めてる。有能な機械ではないけれど、素敵な仕事として、過去の記憶は飴玉口に放り込み流し、オイルを滑らかに流し、灰色の光射す工房でだらだらと働く。図書館のお姉さんは定時に私を追い出すので、後は眠る。

 

11.22

/チャックをイャンクックと空目するていどの疲れです。字の形は確かに似ていると思います。ジンオウガを撫で転がしたい。リオレウスを餌付けしたい。今日頑張れば明日一日は休めそうです、眠い。がんばらない。蕪と葱の煮物は美味しい。

 

11.23

/良いお天気。絵の具まみれの手。

 

11.26

/遺跡の看板に気付き進路を変える。しばし寄り道。急な上り坂と錆びた案内看板。傾斜にりんごの木と小屋。だれかの敷地がまばらになっていき、坂はなお急で、道路上の木の葉や枝が目立ち始める。しいんとした平地に出て、人の気配、人が最近通った痕跡さえ無い、静けさ不気味で引き返す。廃園農園。

/遠くの山に道路が通っているのが見え、確かに人の領域を出てはいなかったはずなのだが。帰りの道で軽トラを見かける。奥へ奥へと進む勇気は無い。

/なにもない、なにもない、なにもない世界で。そんな歌が響く。どんな世界か想像する。真っ白い世界。草原がひたすらに続く世界。自分の無い世界。

 

11.27

/まんまるなおめめがとても優しい。小さな闇夜の星。

 

11.29

/刈り取り終わった田に、カラスが生える

 

11.30

/名前の無い絵、名前の無い自分

/川は流れていた。水底にいて気付かなかった。

 

12.02

/雪が降って寒い。長靴。融雪水。道路と田んぼの境目がわからない。ワイパーが夏のままで寒そう。夜が深い。

/布団の飛ぶ速度とモスマンの飛ぶ速度ではどちらが上か

 

12.06

/雪が深くなっていく。黄金色、ざわめいていた田んぼに、今は雪が積もる。部屋の中で息が白くなっていた。お湯を沸かして、蜂蜜溶かしレモンを入れて飲む。熱くて刺さるようで。

/雪の日の朝には、雪は積もっていないという爽やかな幻想を抱いて起きる。静かで明るいからだ。なお除雪機

/除雪車の音は脳内で弾き出す。カーテンを開けるまで現実を直視しない。部屋の中で紫色の小さな花が咲いている。一緒に雪見をする。

/薄墨筆ペンの導入を検討するが、近所に文房具屋は無く、ウウムと唸るほかに出来ることもなく、布団に逃げ込んだ。

 

12.15

/受け取ったものを、感動が冷めぬうちに形にし、また作り、お返しする。そんな誰かの言葉を今日は心に留める。立派なものはなかなか作れないのだけれど、今は少しずつでも、ありがとうの気持ちを形にしていきたい。受け身の絵も描き、発信もしていけるのが良い

 

12.17

/梅干しの種の中には神様がいる、という祖母の話をふと思い出す。

 

12.18

/いまさらながら、敵は海賊シリーズの絵が あまのよしたか氏のものであると気付く。黒猫アプロ、どうりでフカフカ。

 

12.22

/少し晴れた朝、積雪、コーヒーと雪かき。

 

12.23

/フンバルゾペンギン

 

12.27

/今日のいのちが明日に繋がる

 

12.28

/丼ものとハーフ&ハーフは親戚だけど、ワンプレートはまた別の世界観があるようなイメージ

/仕切りで区切られ箱庭のようなワンプレート、海鮮や米や海苔やらワサビやら一つの丼の中で混沌としている丼、シーフードシチューとビーフドリアが赤白行儀良く境界曖昧に盛られてくるハーフ&ハーフ。

 

12.30

/今年もあと僅かです。大掃除、雪かき、猫と遊び、今年のまとめをしながら過ごします。