何かを始めると言う事は、それ迄やって来た事を捨てると言う事。
だけどそれもそのうち慣れてしまう。
慣れって怖い。
あーそうだったかも知れない。
私は「私が中々結婚に踏み切れなかったから、こどもが出来たら結婚する」と思っていた。
でも、実際は「結婚が反対されたからこどもを作って結婚する」だったらしい。
結局は出来婚だけれど、意味が違ってた。
何で離婚してくれないんだろうか。
よく思っている事。
どうやら奴の中で「離婚=相手の気持ちが冷めたら」らしい。
うーんなるほど。
私がアイツを好きなうちは、離婚してくれないらしい。
私は、奴の今迄の行動から“私の事を好きではない”と思っていた。
愛してたら相手が嫌がる事なんかしないもんだ。
自分がそうだからね。
喜んでほしいと思う筈。
でもアイツは私を悲しませたし、傷付けた。
だから好きではないと思っていた。
「毎回離婚したいって言われて、断ってるのは_が好きだからだよ。俺の事嫌いになったのかって聞くのは、俺の中で離婚は気持ちが冷めた時だと思ってるから。俺の事嫌いになったのか聞いて、_がそう言う訳じゃないけどって言うから別れたくないんだよ。幾ら自分が好きで頑張ったって離れた気持ちは戻らないって解ってるから。」
いや、それはこっちの台詞だ。
私は、もう私の事は好きじゃないと思っていたし、気持ちが離れたら戻らないと解っていたから離婚したいって簡単に言えたんだよ。
今でも離婚の重みなんか解らないけど。
紙切れ一枚じゃんかって思う。
結婚や離婚なんて馬鹿馬鹿しい。
でもね、アイツが私と同じことを思っていたのにはね、すっごく驚いたんだよ。
大事な事を忘れていたのは、私の方だったらしい。
私は結婚して一、二年が過ぎた頃、奴は変わってしまったなと思い悩んでたりしてた。
でも、もしかしたら変わったのは私の方だったのかも知れない。
本当はお互いが同じ事を思っていたのかも知れない。
只、擦れ違ってただけなのかも知れない。
夫婦って難しいね。
そして面倒臭い。
疲れる。
今日の一件で、物の見方が少し変わった様な気がするよ。
20110831 t
ある日、君を見付けた。
一目見て特別だと判った。
他の人間とは違ったから。
「何が?」と聞かれたら困るけれど。
僕は悩んでいたんだ。
君は「貴方が悩みを持つなんて可笑しな話ね。」そう言ったね。
僕もそう思うよ。
神は何故人間の事ばかり見ている?
神は何故悪を作った?
神は何故僕を産み出した?
それ迄行って来た事が、馬鹿らしく思えたんだ。
そんな時、街で君に出会った。
僕はこの感情の名を知らない。
君にも問えずにいるよ。
君に問うてしまったら、何かが壊れてしまう気がしたから。
君は僕をどんな目で見ている?
穢らわしい、かな。
自分でも解っているんだ。
けど、
君の口からその言葉は聞けそうにない。
又会いに行っても良いかな?
お話