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住む世界は同じなのに




ある日、君を見付けた。
一目見て特別だと判った。
他の人間とは違ったから。
「何が?」と聞かれたら困るけれど。


僕は悩んでいたんだ。
君は「貴方が悩みを持つなんて可笑しな話ね。」そう言ったね。
僕もそう思うよ。


神は何故人間の事ばかり見ている?

神は何故悪を作った?


神は何故僕を産み出した?


それ迄行って来た事が、馬鹿らしく思えたんだ。
そんな時、街で君に出会った。


僕はこの感情の名を知らない。
君にも問えずにいるよ。
君に問うてしまったら、何かが壊れてしまう気がしたから。


君は僕をどんな目で見ている?
穢らわしい、かな。

自分でも解っているんだ。
けど、
君の口からその言葉は聞けそうにない。


又会いに行っても良いかな?









お話


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