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金色かぼそく

今日は久しぶりに荒唐無稽な夢をみた。

私のご先祖さまが出てくる夢だったのだが、ご先祖さまは何故か金髪青目の、背のとても高い、貴族的な雰囲気(虚弱な顎と痩せた体、傲慢とも言える弱い精神)だった。
私は5代目で、ご先祖は2代目。タイムスリップしてきてしまったらしいので、とりあえず家に帰ってパパに見せた。パパはなんとも無さげだった。家族は割と歓迎した。みんなで夕飯を食べた。

ご先祖さまは、どうせ私には何もできないとか、もう何もしたくないとかをすぐに言う、ハイパーネガティブな人だったが、私は適当に世話を焼いた。ご先祖さまのこと好きだった。(気に入っていた。)
ご先祖さまは、夕飯は比較的楽しそうだった。

ご先祖さまを家に返さなきゃならないので、私たちは旅に出る。
ご先祖さまは度々弱音を吐くけど、とりあえず歩くので別に良かった。とても気に入っていた。

50番

いつか失ったものが窓の外にある。
外からソプラノがコンコーネを歌うのが聞こえてくる。午後2時の、晴れた、からっとした空が合間に見えて、私は母が帰ってくるのを待っている。
白い壁は陽の光に照らされて、暖かく光るようである。大気には草花の香りがして、あの窓の向こうには、星も、妹も、猫もいる。
景色はまだ見えないけど、風の音で、そこに広い田んぼと木々と細いあぜ道、枯れ草なんかがあるのがぼんやりと分かる。
あのコンコーネは大気が歌っている。もうすぐ母が帰ってくる。私は妹と猫と犬を迎えに行かなきゃ。足首に触る濡れた芝生。トンボがきらきらと飛んでいる。大気はいっそう温かさと優しい湿り気に満ちて、あぜ道の向こうから妹たちがかけてくるのが分かる。空の向こうに入道雲、落ち葉、青青した芝生の群れ、湧き水の用水路と、いい香り、コンコーネ、とんぼ、母が帰ってくる。

いつか失ったものはそこにすべてあるのだ。

人生と沼のはなし

真面目な話じゃない
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