※注意※
殴る、首絞めといった暴力的シーンが入ってますのでご注意を
あとサーシェスファンは見ないことがお勧めします
「―――ん………あれ……?」
寝ちゃってた…??でもやたらと頭が痛い……
「ようやく起きたようだね……新藤咲夜さん」
「っ!…さ……サーシェス…先…生……」
「ハム先生ー」
「桐乃君か、どうした?」
「咲夜、見てませんでしたか?」
「見てないが」
「そうですか……」
「いつから見てないんだ?」
「五限目から見てなくて……」
普段なら真面目に授業を受ける彼女だと言うのに午後は一度も見掛けなかったことに怪しみだした。
「私は彼女を探す!」
「先生ー;」
「先生は何をしたいの!?」
「私はあのグラハムがムカついていてね…」
「だからってグラハム先生じゃなく私なの?!馬鹿じゃな…!」
咲夜の頬を拳で強く殴られ、外際の壁にぶつかった
「痛っ……何をするんで……っ!!」
突然、サーシェスは咲夜の首を強く絞め出した
「ぐっ……あが………」
「私はあいつの存在が嫌いでね」
苦痛に歪む咲夜の耳元に呪祖めいた言葉を放っていた
「そして……お前もだ…」
「おやっ?グラハム先生」
「リジェネ君か…咲夜を見てなかったか?」
「咲夜ですか?彼女ならサーシェス先生に呼ばれて第一資料室に来るようにと…」
「資料室だと?!」
血相を変えたグラハムは資料室がある階に走っていった
「な……んで…っぐ…」
「お前は実習生時代のグラハムの数少ない教え子だからなんだよ!」
え………?
「な…に……いっ……て…」
「左手に付けてるのがあいつの右手に付けてるのとおんなじだからよ!」
ミサンガ……にぃ先生………
『咲夜、これをあげる』
薄い青、濃い青、白、黄色が不器用に編まれたミサンガが二本
『ミサンガ…?』
『これは先生と咲夜だけだ』
咲夜の左手に大きめにくくり付け、彼も自身の右手にくくり付けた。
『ブカブカ〜』
『咲夜はこれから成長するんだから大きめにくくらなきゃ大変だからな』
そうだ……にぃ先生は………
『また何処かで会えて、ミサンガ切れたらいいな。咲夜』
『うん!にぃ先生!』
『にぃ先生じゃないだろ?』
にぃ先生、思い切り名前忘れちゃっていてごめんなさい……
「グ……ラハ…ム……先…生………!!」
資料室から苦痛混じりの声がした
「咲夜!!」
強く扉を開ければグラハムの前に映ったのは首を絞められ、苦しむ咲夜と絞めるのを楽しむ様に笑うサーシェスの姿
「何をやっているんですか……!」
「何と?指導を…」
「それの何処が指導と?…暴力そのものではないですか?!」
「それは失敬…」
咲夜の首を放し、倒れ込んだ
「咲夜!」
「ゲホッ!ゲホッ!!…にぃ…先…生……」
咳き込み、恐怖からの解放で涙ぐみ、気を失った。
「彼女は私があの時の担任とは全く覚えていないようだ…」
「何が言いたい……!?」
「何もだが?」
「……今後、彼女を卑怯な仕打ちは止めて貰いたい…失礼……」
咲夜を抱き上げ、資料室から出て行った。
朦朧とする意識、フラつく感覚がまだ残る。
ただ分かることは此処は保健室のベッドと咲夜とグラハムの二人だけだと言うこと。
「大丈夫か?!」
「にぃ先生………」
「恐かったよな?」
「…にぃ先生っ!!」
きつく抱きつき、咲夜の目から涙が溢れ落ちていた。
「泣くな;」
「にぃ先生…にぃ先生っ!!恐かった……恐かったよ…」
「これからは私がちゃんと守るから…な」
「うん…っ!!」
それから数日後
咲夜の頬には絆創膏、首には痣が残っており、未だ包帯が巻かれていた。
「にぃ先生ー!」
「どうした?」
「これ!」
にっこりとしながら見せたのは青と空色と赤とピンクと黄色と白が綺麗に織り込まれたミサンガが二本。
「咲夜が作ってくれたのか?」
「にぃ先生がくれたのがこの前切れちゃったようで」
「そういえばそうだな…」
「付けてあげる」
以前付けた右手ではなく左手に付け、自身は右手に付けた
「またお揃い」
「私を守って下さいよね」
「無論だ」
今はまだ伝えない…卒業したら伝えるとしよう
『好き』だと……
『教師と生徒だよね?何があったわけ?』
咲夜とグラハムの回りにいた生徒たちは頬を赤くしながらそそくさ歩いていた。
学パロ甘夢完成
君好き・後編は小学生時代の実話が混じってます。
この時の記憶は少しながら覚えてますが教師の顔が覚えていないです;
年末辺りその後のネタを作りますかね