授業中
先生のちょっとした一言にふと、一つの記憶が蘇った
学校のすぐ近くにあった、女性だけが住んでいた“大塚女子アパート”
色々な分野で活躍した女性を数多く輩出した、古い古いアパート。
小さいとき母親にその前を通る度に教えられた。
古びて罅が所々に入ったくすんだピンクの大きな建物で
小さかったあたしは、お化け屋敷みたいで怖くて
母親が何度も何度もいうのが不思議だった
それから大きくなって
ちょっとだけ、母親が何度も説明をした意味が分かった
でもその時にはもう建て壊しの準備が始まってて
少しずつ、壊されていく建物をなんとも言えない気持ちで眺めてた。
学校の周りもずいぶん変わったな…と少し寂しくなる今日この頃