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ついったお題

お題やりすぎ?
その内落ち着くと思います…(笑)



140文字以内でお題。
カカイルへの3つの恋のお題:傷つけてもいいから/泣いても駄目だよ/抱きしめてもいいかな






【傷つけてもいいから】
傷つくことすら、忘れていたから。
あなたの言葉に痛んだ心臓に、驚いたんだ。
あなたの言葉だけが、俺の心臓に刺さるんだ。
俺より余程傷ついたような顔で口を噤んだあなたが愛しくて。
その口を、こじ開けてしまいたくなる。
もっと残酷な言葉を吐いて。
あなたから与えられるものなら、何だって愛しい。



【泣いても駄目だよ】
どうしようも無かった。
俺は無力だ。
それを貴方が悲しむから、余計に思い知る。
同情はいらないのに。
でも、彼は泣きながら言った。
あなたの力になれない、俺は無力だ。
ああ。
貴方も、同じ気持ちで居たんだね。
それじゃあ泣いたって駄目だよ。
俺の力に成りたいなら、貴方だけは、どうか笑っていて。



【抱きしめてもいいかな】
部屋に満ちる血臭と、返り血に染まる姿と、その顔にぴたりとはまる獣面と。
抱きしめても良いですか?
静かな問いに、俺は頭に響く警鐘の一切を無視して肯いた。
身体が軋むほど抱き締められ、鉤爪が背中を引っ掻く。
獣面の下から雫が漏れた。
彼の声にならない叫びが聴こえる。
俺は人で在りたいのだ、と。

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またもやツイッターお題

※カテゴリまでつけた(笑)ついった140文字お題。

カカイルへの3つの恋のお題:ばか。たったその一言だけ。/二律背反の恋心/しらじらと明けていく夜

※悲恋とか微妙にしもねたとか注意です。




【ばか。たったその一言だけ。】
カカシさんの、一度は止まった心臓が、再び鼓動を刻んだ。
それ以外に大切なことなんてひとつもないさ。
だけど、あんた言っただろう?
イルカ先生を遺して逝くような無茶はしませんよって。
分かってんだ、無茶しなきゃいけなかったことぐらい。
それでも、それでもさ。
一言ぐらい、詰らせてくれよ。




【二律背反の恋心】
ああ、イルカ先生の傍に居ると、嬉しい。
食事に誘い、隣を並んで歩く。
ぴぃと鳴く声に空を見れば、一羽のかわいい式鳥が。
あなたはぱっと顔を輝かせる。
すみません、カカシさん。彼女が里に戻って来たみたいで…。
あなたの足はそのまま帰路に向けられた。
ああ、イルカ先生の傍に居ると、苦しい。




【しらじらと明けていく夜】
「…空、明るくなってきましたよ」
「そーだね」
「…もう寝ませんか」
「そうだねぇ…」
「…ぬいてもらえませんか」
「それはイヤ」
「っいい加減にしろ!何ラウンドヤったと思ってんだ!」
「はちラウンド?」
「数えてんじゃねー!!」
ねかせろー!と繰り返し叫ぶ声は、突然途切れ。
白々と、明けてゆく夜。

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中の人などいないわけない

※小ネタ。リ●ックマカカシ。
















ある日、アカデミーから家に帰ると、居間にでっかい銀色の熊が寝転がっていた。

熊といっても、アカデミーの女子生徒が好んで持っているマスコットのような、デフォルメされた熊だ。
おまけに背中にチャックが着いている。着ぐるみなのは明らかだった。

此方から背を向けた状態で寝転がりテレビを見ているそれを数秒眺め、部屋全体を見回してから―念の為自分の部屋かどうかを確認したのだ―もう一度それを見た。

此方の視線に気付き、それは動きにくそうによたよたと起き上がって振り向いた。
円らな瞳と黒い鼻。間の抜けた可愛らしさがある顔には、何故か左目の部分に縦線が引かれている。

「こんばんは」

ぺこりと挨拶をしたそれに、反射的に礼を返す。

熊はよたよたと立ち上がり、此方にのてのてと歩いてきた。

目の前までやってきたそれは、俺よりも少し背が高い。

布製の瞳を眺めていたら、熊が指のない手を此方の肩にぽふんと置いた。


「しばらくここに置いて下さい」
「嫌です」



即答出来た自分を褒めてやりたいと思った。
熊はしばらく沈黙して、のてのてとその場に座り込もうとした。
正座をしようとしたようだが、それの構造的に―足の部分が極端に短い―不可能だったようで、ぼてんと前に倒れ込んだ。

そのまま数秒程沈黙し、

「お願いします」
「嫌です」

此方の即答にまたしても沈黙した。

それきり動かなくなった熊を跨いで、その極端な短足を引っ張る。
するずると廊下に引っ張り出したところで、それはおたおたと慌てたように短い手を動かした。


「ひどい。外に放り出すんですか?」
「不法侵入者に容赦はしません」
「でも、こんなに可愛い熊を放り出すなんて酷い」


その台詞に、短足から足を離して頭をかきむしる。

倒れたまま動かないそれの背中のチャックを苛立ちまぎれに下ろしてやると、熊は酷く慌てた。

「や、やめて下さい!」
「うるさい!」

一喝して熊の頭を引き剥がして…いや、引っこ抜いてやった。

そこには、やたら男前な顔をした銀髪の男がいた。

「素顔見たのは初めてですけど、俺の予想が正しければあんたはカカシさんですね」
「…はい」

しかられた子犬の様に頼りない顔で此方を見上げた男を、意識的に険しい顔を造り睨み上げる。


絆されるな、俺。こいつは三十路の男だ。上忍だ。


胸中で己にまくし立てながら、男を見下ろす。

まさにしょんぼりという形容がぴったりの表情で、彼はぼそぼそと弁解を始めた。


「…サクラが、かわいい熊のマスコットを持ってて」
「はい」
「その熊は、ある日突然人の部屋に住み着いてたって設定らしくて」
「はぁ」
「これだ!って思って」
「馬鹿か」


思わず突っ込んだら、彼は叱られたアカデミー生の様にうなだれた。


「ごめんなさい」
「…全く、俺ん家に来たいならそう言えばいいじゃないですか」


溜め息混じりに発した言葉が失言だと気付いた時にはもう手遅れだった。

「ほんとですか…?」

期待混じりのきらきらした眼差しを向けられ、言葉に詰まる。


駄目だ駄目だ。切り捨てるなら今しかないというのに。


「俺、イルカ先生の傍に居たい」

今しか、ないというのに。


「………分かりましたよ」
「え」
「今度からは着ぐるみ脱いで下さいね」
「は、はい」
「居候は無理ですけど、来たい時に来てどうぞ」

殆ど自棄気味に言い放つ。

こくこくと何度も頷いたカカシは、俺が女だったら間違いなく一目惚れしそうなきれいな笑顔で言った。

「イルカ先生、ありがとう。大好き」


脱げかけた着ぐるみのままこちらに抱きつかれて、盛大な溜め息をつく。


仕方ないじゃないか。

こいつは三十路の男だ。おまけに上忍だ。
何度自分に言い聞かせても、この男が可愛くてたまらなく見えてしまうんだ。


…結局絆されんのな、俺。


着ぐるみの短い腕で抱きつきにくそうにしている彼の頭を、多少乱暴に撫でてやった。



その後、カカシが訪れる回数は半端無く、結果として半同棲に近い形になってしまったのは…仕方ないで済ませてもいいものだろうか。
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一応小ネタ?

※ツイッターからお題拝借
カカイルへの3つの恋のお題:若気の至り、かもしれない/二人でいこうね/君が笑うと俺も嬉しいから
それぞれ140文字以内(改行はのぞくー)


【若気の至り、かもしれない】
昔、酔った勢いで男と、しかも上忍とキスしちまった。
でもあの頃は若くて、酒の加減なんて知らなかったから。
数年経った今なら大丈夫!と勢い込んで夕餉に誘う。
「カカシさん、久しぶりに飯でもどうですか?」
彼はわざわざ口布を下ろして、ふわりと笑んだ。
俺は顕れた薄い唇から目が離せないまま。


【二人でいこうね】
イルカ先生。
呼びかけると、貴方が頷く。
大門の前、指先を絡めて。
今日はお互い休暇の日。里外に、用事は皆無。
カカシさん。
あなたの呼びかけに、しっかりと頷く。
絡めた指先に力を込めて。
大門の外へ一歩踏み出す。
じゃり、となる靴音は、境界線を越える音。
一緒にいこうね。
死が二人を分かつまで。


【君が笑うと俺も嬉しいから】
俺の苦しみを止める術を、イルカ先生はよく心得ている。
俺の白銀の頭を撫で、左目の傷痕に躊躇いもなく接吻を落とし、紅い眼を真っ直ぐに見据えて、笑う。
本当に嬉しそうに、幸せそうに笑うから、つられて俺も笑ってしまう。
俺を喜ばせる術を、イルカ先生はよく心得ている。





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いつも日記書きかけて寝落ち

してます(笑)


ここ数日はなんか涼しくて良い感じですな。
こんな日がずっと続けばいいのにな。


それはさておき、長編を書きたいなって思って書き始めているのですがなかなか進まず…。
まぁ習作と思って頑張ってみます。
無駄なくだらだらしてない長編書ける人は本当にすごいな〜って思います。



更新停滞気味にも関わらず、いつも拍手ありがとうございます!(涙)
そろそろ拍手文も変えたいなー。


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