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自民党の総裁選挙がおもしろい

話題:政治


自民党の総裁選の開票が28日に行われます。(ニコニコ動画で当日14時から開票速報を生中継するようです)立候補者は届け出順に西村康稔氏、河野太郎氏、谷垣禎一氏。

ニコニコ動画、自由民主党総裁選の記者会見


この中で私は河野氏に注目しています。河野氏が掲げる政策は「小さな政府に大きな年金」です。とてもシンプル。それだけでなく現在の日本の問題点を的確に突いています。


記者会見の中で特に印象的だったのは、小泉・竹中構造改革について谷垣氏、西村氏の回答が曖昧だったが、河野氏が「官から民へ、中央から地方へといった政治の流れは間違っていない。小さな政府は大きな成長のために必要である」とハッキリ回答していたことです。その上で小泉・竹中構造改革の問題点として
・地方に権限を移譲したが、財源は移譲しきれなかった

・公共事業、ODAは削減したが、差し崩し的に社会保証費まで削減してしまった

これらの原因として各省庁の族議員の反対によって改革を徹底できなかった、としています。さらに

・規制緩和について事業規模の小さいところから行ってしまった→事業規模の大きなところ(例えば航空など)、官の影響が大きいものを行うべきだった

としています。さらに派閥について

森元総理をはじめとする旧態依然てした長老議員たちに派閥解消の意志はさらさら無いのだから、派閥をどうするかという議論はナンセンス

自由民主党再生のためには断ち切らなければならない部分がある。それを切れるかどうかだ

と「全員野球」を完全に否定し、「古い政治スタイル」を一掃すると述べています。


全体的に河野氏が述べていることはシンプルで「小さな政府」という官の影響力を縮小し健全で公平な競争社会を志向する一方で、どこまでセーフティーネットを充実させられるかを考えるということに尽きます。


ようやく日本に真っ当な政治家が表舞台に現れました。これからの自民党は河野氏をはじめ、石原伸晃氏、石破茂氏、小野寺五典氏らで保守政治を目指して欲しいです。


1970-80年代、イギリスのサッチャー政権は構造改革による「小さな政府」を志向しました。その時の主な抵抗勢力は労組でした。もし日本で小泉流の構造改革を推し進めようとすれば、労組と官僚が最大の抵抗勢力となるでしょう。しかし今、旧態依然としたバラまき政治から脱却し(麻生はカス)構造改革を推し進めなければ、私たちの30年後はないでしょう。


ていうか、西村氏の言っていることは意味不明。たとえ総裁になっても長老どもの言いなりになるだけでしょう。

「臓器移植。脳死。」その前に

話題:臓器移植。脳死。


先月受けた代ゼミの国公立医学部模試の英語の読解問題の一つが「アメリカにおける脳死による腎移植について」の文章でした。なかなか興味深かったので紹介します。


全米臓器配分ネットワーク(UNOS)によると2007年1月現在、約7万人が腎臓を待っている。2006年に腎臓移植を受けた患者が約4分の1。4千人近くの人が死亡し、約千人の人が病状悪化の為に移植不可になった。現在、移植の為の平均待ち時間は少なくとも10年となっている。

一方臓器提供の数は頭打ちになっている。アメリカ人の半分がドナー登録をしているにもかかわらず、家族が提供を拒否することが多い。


そのためUNOSは希少な「資源」である腎臓を有効に活用するべく、それまでは患者の先着順であったことを改め、「その患者に移植した場合にその患者が何年生存を延ばすことができるか」を予測し、長い人から優先することにした。


アメリカ人は宗教的な価値観からかもしれませんが、私たち日本人には想像するのが難しいほど「合理的思考」が身についています。つまり「脳死の人間を放っておけば2人死ぬけど、臓器移植すれば死ぬ人間は1人で済む」と考えているんですね。皆さんは「生命」というものに対してここまで合理的に考えられますか?私はこうは思わないけど、大多数の人は「命は最も大切で、命以上に貴重なものはない」と思っているのでしょ?臓器移植をするということは、ある意味、命の選別をすることです。その「選別」に堪えられますか?


私は命の重さというのはその人が生きる社会によって変化するもで、無条件的に「最も貴重なもの」とは思いません。命が最も大切なのであれば、車は排除しなければなりません。電車も飛行機も危険です。エコナの話ではありませんが、食べ物も何が入っているかわかりません。病気になっても医者は誤診をするかもしれないから病院は危険です。というように考えると最も命を大切にする人とは引きこもりの人、ということになってしまいます。

安全と利便性、コストとベネフィットはトレードオフです。経済学的に言えば「パレード最適化」です。安全だけをひたすら追求すれば、コストは莫大なものになり、現実的ではありません。だから社会全体でバランス点を決める必要があるのだと思います。


話が脱線してしまいましたが、日本の社会全体で命に関してこんなにもヘンなディスクールが幅を効かせているのに、国民に命というものに対するコンセンサスが得られないまま制度だけ作られてしまいました。これでは後々泣きをみる人が現れるのは目に見えています。医者もこんな状況で脳死判定をしたり、脳死移植をしたりするのは避けたいだろう。


脳死による移植手術は自国内で解決する、という国連の通達を受けての法案だけれども、なぜ今この時期に可決したのだろうか?例えば「他国では脳死による臓器移植は認められているが、わが国では一切認めない」という選択肢があってもいいのではないかとも思うのだが、そういう発言をする人はいるのだろうか?不思議だ。


まずは「尊厳死」あたりを叩き台にして日本人全体の死生観を問い直すことから始める方がよいのではないでしょうか?

今日は軽めに…受験について


話題:模試


初めて受験ついて書きます。先月受験した模試の成績

全統マーク
英語188(71.1)
(英語L40(70.8))
数学1A79(61.4)
2B90 (69.6)
国語158(65.7)
化学96(70.6)
生物97(75.2)
政経79(70.9)


1Aが79点、古文が28点ってどんだけアホなんだ、オレ(笑)ちゃんとやらなきゃダメだな。


代ゼミ記述
英語164(74.0)
数学147(65.4)
化学78(69.2)
生物80(64.8)


記述はスピードが命。まだまだ解くスピードが遅い。
()内は偏差値

ちなみに第一志望の国公立医学部は両方ともB判定。本当の勝負はこれから。旧帝+医科歯科志望のランク落ちの受験生は脅威です。負けてらんねー。


受験生のみなさん、センターまでまだ4ヶ月あります。まだまだやれますから腐らず、諦めず、頑張りましょうね。


ちょっとばかし生物を勉強してから寝ます。おやすみなさい。

医療の規制を緩和すること

先日、アメリカのオバマ大統領が医療制度改革を行うと宣言しました。つまり現在の日本でも行われているような「国民皆保険制度」を導入するということです。これはアメリカで初めての試みというわけではありません。かつてクリントンも実施しようとしましたが、頓挫しました。今回の医療制度改革も、共和党、富裕層、生保会社などのネガティブキャンペーンによって先行きは怪しいです。


ご存じの方も多いと思いますが、アメリカには国民皆保険の医療制度はありません。「メディケイド」と言われる貧困層向けに支払われる少額の医療保険があるのみで中産階級以上は民間の生保会社と契約する保険で医療がまかなわれています。といっても今、「メディケイドは少額」と述べましたが、アメリカの医療費は世界一高いので、相対的に「少額」というだけでアメリカ政府の医療費支出は日本よりはるかに大きいです。なにしろアメリカの医師の収入は日本の医師の10倍以上です。


アメリカ人は医療は市場で売買されるサービスと割り切っています。だからアメリカの医師はビンボー人は相手にしません。良質な医療を受けたければ、「カネを出す」しかありません。メディケイドの患者を拒否する医師は半分以上います。また生保会社も患者の病状に合わせて「○○病院の××医師で治療法は△△で費用はいくらくらいで」 と指示を出します。アメリカ人の自己破産はほとんどが「医療破産」であって買い物しすぎによる「カード破産」はほとんどいません。また医師も収入の多くは医療訴訟に備えた保険料に消えています。彼らは骨の髄まで「市場原理主義」が身についています。

今、「市場原理主義」という言葉を使いましたが、私はこの言葉が嫌いです。この言葉を安易に使う連中はハッキリ言ってバカです。鳩山しかり、麻生しかり、こう言っている連中がやろうとしていることは単なるバラマキに過ぎません。農業だってさっさとアメリカとFTAを締結した方がいいんです。


だからといって医療も規制緩和せよ、というのは早計だと思います。つまり日本の医療を自由化するということは国民皆保険をやめるということです。なぜならば医師も能力や患者に施した医療に見合った金額を要求するのが当然だということになるからです。現在の救急医療は赤字なので、救急医療自体がなくなるでしょう。ま、そうなればマスコミが大好きな「たらい回し」報道もなくなりますが……。

プロフを公開しました

元々はプロフを公開するつもりはありませんでした。というのも「ブログなんだから、記事の内容そのもので勝負したい」と思っていたからです。


でも最近、樋口裕一著『読ませるブログ 心をつかむ文章術』(ベスト新書)を読んだんです。

そしたら「読ませるブログを書くためには、書き手の立場を明確にすることが重要」的なことが書いてありました。

さらに、一つ前の記事で医療について書いてしまいました。これは私にとって「パンドラの箱」を開けたも同然。プロフを公開せざるをえなくなってしまいました(笑)


宣言します。

私は医師になりたいです。来年の大学入試で必ず国立大学の医学部に合格します。成績も合格水準に近くなってきました。なんとか世のため人のために役立てる人間になりたいです。

これからもよろしくお願いします。
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