「高貴な御方と存じ上げるが嫁に来ぬか?」
「は?え?何で?」
「そなたの手料理に惚れたのでな。胃袋を掴まれたようだ。」
「不自由はさせぬぞ?」
「うーん、どうすっかな」
「駄目だよ!兄さん!兄さんは僕の嫁なんだから!」
「いや、俺雪男の嫁になったつもりねーし!」
「くっくっく、おぬし振られたな。」
「黙れ!老鯨め!」
「負け惜しみか?若造め!」
「うるせぇよ!鯨の貴方に兄さんを満足させる事は出来ないでしょうね。」
「ふん!若さゆえの力だけで事をいたしている若造が何を言う。私が人に化けたら凄いぞ。」
「夜の兄さんを満足させられるのは僕だけだ!年老いた貴方には無理でしょうけどね!」
「若さゆえの性欲だけではあの御方は満足出来ぬぞ、私は前戯や技で満足させる自信があるぞ!」
「じゃあ兄さんに決めてもらおう!どっちがいいの兄さん!」
「え!は?」
「もちろん、僕だよね!兄さん!」
「いや、私だろう。燐よ。」
「うーん、雪男は疲れるんだよなぁ…回数多いし。」
「あんなによがってたのになんで兄さん!」
「いや、前立線擦られて、ちんこ扱かれたらイくだろう普通。」
「そんな…嘘だろ!兄さん!」
「そういう事で俺は海神様の所に嫁ぐわ!」
「ふふん!私の勝ちだな、若造よ。」
「兄さあぁあぁんんん?!」
「それに俺、若さよりジジイみたいな感じのほうが好きだし!」
「マジかよ?!」
「というわけで俺はこのまま此所に残るわ!幸せになるからな!」
「幸せにね!燐!」
「おう!ありがとな!しえみ!」
「!?しえみさんいつからそこに?」
「うん?ずっと居たよ?ずっと空気だったけどね!」
「じゃあ全部聞いていたんですね…」
「うん。雪ちゃんがテクなし絶倫だったって事が良く分かったよ!それでは燐も飽きるね!」
「……………」