数日前、美海は病院の帰りでバスに乗っていました
美海はなんだかぎこちなさを感じてました
普通の年配の男女が優先席に乗っていて、白杖を持った30代の目の不自由な方が目の前の一般席に乗っていました
終点駅について皆が料金を払うのに並んでいたら
優先席に座っていた年輩の男性が
「オイコラ!人の足を踏んで何もいわねえのか!」
と白杖の方に凄い怒り口調と大きな声で言ったのです
白杖の方は「すみません、すみません」と謝ってました
人を踏んだのか物を踏んだのか分からない分別だったと思います
いくら足を踏まれたからって、白杖をもってる方に、謝らなくても良いとは言いませんが、いくらなんでも酷い物言いじゃないかなと
すこしは心に余裕はなかったのかと
やはり世の中不条理だなぁと
美海まで心が萎えてしまいました
春も厳しい夏も秋も冬も
春風と僕は一緒だった
春風は足に難がたるから駆け足(全力で走る)は、できなけど、軽早足(歩く次の段階)なら人も乗せる事ができたから僕は毎日春風に乗った
寒い真冬の世話では春風の鼻息が真っ白に出る中、僕は蹄鉄の掃除をした
暑い夏にはポカリスエットの薄めた物をバケツで飲ませたりして夏場をしのいだ
そんなある日
とんでもない事が起こった