先刻、びっくりする出来事があった。
話は月曜日に遡る。
夫が
「虫がいる!」
と言って、窓の方を見た。
「なに?ゴキブリじゃないの?」
「いや、なんか、硬い虫」
その時はもかが窓を凝視していた。
私は小さなカメムシみたいなやつを見つけて、ティッシュで掴み、ベランダに放した。
虫はそこから動こうとせず、
「ああ、寒さで死ぬだろうなあ」
チクリと胸が痛んだが、すぐ忘れ、仕事に行った。
そして雪が降ったわけですよ。
火曜日は雪の後でとても通勤に苦労した。でも、帰り道はだいぶ楽ちんになっていた。
やれやれと帰宅して、夕焼けのベランダを見た。
ら、昨日の朝追い出した虫が、そのままそこで息絶えていた。
ああ。雪だったもの。寒かったもの。可哀想に。
だって、ティッシュから放したそこにそのままいるんだもの。
可哀想にな。ごめんね。
と言って、動かなくなった虫を『肥料に』と思って室内のシクラメンの鉢に葬った。
それが昨日の夕方なわけ。
さっき、虫が生き返っていたんだよ。
ブーンと羽音がしたと思ったら、パソコンのコードのところにしっかり掴まって、元気に昇っていたんだよ。
ファッ?!
なにあいつ、生きてたの?
仮死状態というやつだったのでしょうか。
暖かい部屋の中なら生き返るのでしょうか。
しかしながら、部屋の中には猫が3匹も暮らしており、虫が生きていける環境ではありません。
もうこうなったら知らん。
カメムシだろうがカナブンだろうが、部屋には置いてやるが、その後の命の保障は出来ません。
そらそうですがな。
あのピクリとも動かない虫が息を吹き返したのは、少なからず感動しましたが。
いろいろありますが、毎日頑張りましょう。
明日は帰省です。