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デイヴィッド・コパフィールド(全四巻)



母の死、継父からの虐待、友との別離――苛酷な人生を歩んできたデイヴッド。妻を亡くし、失意の果てに彼が求めたものとは・・・。ディケンズによる自叙伝的小説。


全四巻、と長かったですが、とても面白かったです。特に三、四巻目。一、二巻はなかなか入り込めず読むのが非常にゆっくりだったのですが、それ以降は先が気になり一気に読んでしまいました。
登場人物が生き生きとしておりイメージしやすかったですね。感情移入がしやすく、嫌なキャラには凄くむかつき『最後には痛い目を観るはずだから落ち着け私。』と自分に言い聞かせてました(私)デイビッドがドーラと結婚する場面ではそれまでのデイビッドの歩んできた大変な人生や、それでもめげずに頑張った彼の努力が想われ思わず涙ぐんでしまいました。
タイトルが主人公の名前である『デイビッド・コパーフィールド』なのに、主人公の名前が変わるも面白いなぁ、と思います。

長いですが一読の価値あり、の物語です。

私の日記は反比例に今日は短め。
もう一冊読み終えた本があるので、近いうちにUPします。

進々堂 百万遍・京大前店

話題:カフェ

カフェ巡りを初めてからずっと行きたいと思っていた進々堂 京大前店に行ってきました。このカフェも京都カフェ系の本では有名なお店で、数ある進々堂店舗の中でもこちらが特に名高いみたいです。

店内においてあるのはシンプルな木工の長机。まるで図書館のようです。広い机をゆったり使えるのが良いですね。

お腹が空いていたのでサンドウィッチでも頂こうかと思っていましたが、スコーンセットがあって思わず頼んでしまいました。スコーンが特別すき、というのではなく、去年の夏訪れたイギリスの空気を思い出したかったのです。

外はカリッと、中はふかふかのスコーン。そのまま頂いても、ブルーベリージャムとクロテッドクリーム(多分)をつけて頂いても、どちらでもとても美味でした。コーヒーも美味しかったです(量は少な目でしたが…)。スコーン3つ+コーヒーで630円となかなかお手軽なお値段。

他のメニューにしても
コーヒー350円
カフェオレ380円
カレーライス480円
など、比較的安価で学生に優しいお店ですね。

机は広いしコーヒーは安い。自分が京大生だったらきっと常連になっていると思います。試験前には通いつめそう。

残念なのは、閉店が18時とはやいことです。私は17時くらいに訪れたので、スコーンを頂いてほっこりし、さぁこれから読書でも、と思ったところで帰らなくてはいけなかったので…
次行くとすれば時間を考えて行かねばなりません。



それにしても今日は本当に5月か、と言うくらい寒いです。明日は雨らしいし。早くぽかぽか陽気に戻ってほしい。
ではでは、さようなら。

4月の読書

話題:読書


うつくしい人/西加奈子
ボヴァリー夫人/フローベール
オリバー・ツイスト(上)(下)/ディケンズ
乙女の祈り/N・ガッター
リア王/シェイクスピア
赤毛のアン/モンゴメリ
恋文の技術/森見登美彦
抱きしめたい/須藤靖貴


ゴールデンウィークはバイト三昧で忙しく、4月の読書のまとめを書くのがとても遅くなってしまいました。
4月は9冊と少なめ。まぁ、新学期が始まり読書に割ける時間もあまりなかったので、妥当なところかな、と思います。しかし見事に小説ばかり・・・。先月の「小説以外も読む」という反省を全く生かせませんでした。今月こそは、新書など、勉強のための書物も読みたいです。

今日もあまり時間がないので、少ないですがここらで終わりにします。
また時間ができたら書くかもしれません。(こんなことを言うときは5割以上の確率で書かない。)

おやすみなさい。

cafe1001

話題:カフェ

京都のカフェ好きさんの中ではなかなか有名である、ブックカフェ1001さんへ行ってきました。初めて行くところだったので地図を片手に自転車で向かいましたが、地図を見ても良く分からなかったので、適当に行ったら見事に迷いました(笑)でも今日は時間的にも体力的にも余裕があったので、迷うことも楽しかったです。思いがけない出会いもあり、胸も高鳴る。時には迷子もいいものですね。

さて肝心の1001さん。町屋を改装されたとのことだけあって、雰囲気がとても”和”な感じで落ち着けました。入ったところに本棚があり、漫画、小説、雑誌、絵本とさまざまなジャンルの読みものがそろっていました。なんでも1001冊の本があるから1001という名前だそうで。テーブル席と座敷(畳ではないけれど)があり、座敷のほうが気になったのですが、席が埋まっていたのでテーブル席のほうへ座りました。席について真っ先に目がいったのが『お客様ノート』。どうやら各テーブルに置いてある様子。そこには、1001を訪れたお客さんが思い思いに胸の内を綴っていました。一見さんやリピーターさん、可愛らしいイラスト付きのメッセージに加え、店員さんからの一人一人へのお返事もあって、それを見るだけでお客さんとお店側が互いに大切にしあっているということがうかがえます。
ランチもあり魅力的なメニューに迷いましたが、私はホットカフェオレを頂きました。容器がまたコーヒーカップというよりも抹茶を頂くときの茶碗のような感じでとても可愛かったです。量もたっぷりはいっていて大満足。
レジの前にはクッキーと便箋がセットになったとても素敵なものが置かれており、こういうのをとても好きな友達がいるので、その子の誕生日にプレゼントしたいなぁ、思いました。(といってもその子の誕生日は12月なのでまだまだなのですが・・・)
ホームページをみたところ、『本交換できますBOX』というものがあるらしく、今日はお目にかかれませんでしたが、次に訪れた時は私も本を持っていき、交換して帰りたいですね。

1001さんへ興味をもたれた方は、お店のホームページやツイッターがありますので、どうぞ検索してみてください。本当に、とてもかわいいお店です。


明日は家にこもって読書やDVD鑑賞をするか、もうひとつの気になっているブックカフェへ行くか、迷うところです。
ではでは、この辺で。

抱きしめたい/須藤靖貴(ネタバレ含)




勢いだけの男、ジャックこと柔一はある日、クラスメイトのミチオとショーケンに誘われドラムをやることに。秀才アッホをベースに加え、4人はビートルズ完全コピーバンド『デマサプ』を結成する。バンドとは、踏み込んで踏みこんでぶつかり合うもの―。周りの人間に助けられながら、少年たちは学園祭を目指し突っ走った。心揺さぶる青春音楽小説。


ビートルズを好きな方には特に面白い小説なのでは、と思います。内容がビートルズの完コピバンドの話だけに曲やメンバーたちの話もたくさん出てきました。
もちろん、ビートルズに全く興味のない方にも、普通の青春小説として楽しめます。というのも私も、ビートルズにはてんで詳しくない人間なので。英文科に所属しておりますが、洋楽にはかなり疎いです。周りの子にビートルズ好きな子もたくさんいて、お勧めされるのですが、いまいちはまりきれないというか・・・。ビートルズよりもSimon & Garfunkel(サイモン&ガーファンクル)のほうがまだよく聞きます。
ビートルズは曲数が多すぎてどれから聞いてよいかわからないですし、こんなこと言うとファンの方に怒られるかもしれませんが、そこまで人気の理由が分からないのですよね。ふつうにHey JudeやLet It Beなどは良い曲だと思うし好きなんですけれど。
しかしこの本を読んでいると少なからずビートルズに興味がわいてきました。メジャーな曲だけではなく、マイナーな曲もいっぱい出てきたのが良いですね。本を読みながら、イメージするために出てきたタイトルの曲を聞いてみたのですが、ジャックたちの言う通りいい曲だなーっていうのもあれば、これは私にはあまりあわないな、とさまざまで楽しかったです。なんだか前よりもビートルズが好きになってきました。作中で称賛されてたタイトルで特に私が気に入ったのはpaperback writerという歌です。ノリがよく聞いてて気分がうきうきしてきます。聞いたことのない方はぜひ聞いてみてください。

さて、ビートルズ以外で作品のことに触れてみます。バンドメンバーのうちアッホ(ベース)とジャック(ドラム)は全くの素人なのですが、半年ほどで、ビートルズを完全コピーできたり、楽器が都合よく手に入ったりと物語はなかなかご都合主義でした。ですのでリアリティを求める人にはちょっと向いてない作品かもしれませんね。まぁ小説があまり現実的過ぎても読んでる側としたら嫌になりますし、これくらい夢のある物語でもいいのかもしれませんが。
それと私は物語が進む中で、学園祭で大失敗するという顛末になるのではないか、ということを恐れていましたが、そういうのはなかったので、この作品に対する好感度が上がりました。(あまりそういう展開は好きではないので。)
あと、序盤に出てきた水口くん。後からまた出てくるかなぁ、と思っていたら、一瞬で出番がなくなり少し可哀想でした。最後にもう一回出てきてもよかったのでは・・・作者はもしかしたら水口君の存在を忘れちゃったのかも(笑)

青春小説としては良い出来だと思います。私は部活もやめてばっかりで大学受験も挫折し、完全燃焼ってものをしたことがないのですが、目標に向かって突っ走って完全燃焼できたらとても気持ちいいんだろうなぁ、と思わせられるような物語でした。
無気力な子って最近多いですし、そういう生き方は傷つかないで楽ですが、高校生や中学生のうちは傷つくことを恐れず、目標をつくってそれに向かって立ち向かってほしいですね。


あとこれは感想とは関係ない話ですが。
洋楽があまり聞きませんが、ボブ・ディランは好きです。なぜかと言いますと、伊坂幸太郎さんの作品にとてもよくボブ・ディランという名前が登場するのです。それでボブ・ディランに興味を持ち、聞くようになりました。特に『アヒルと鴨のコインロッカー』の中で登場した 『Bowin' In the Wind (風に吹かれて)』は心にしみる良い曲だなぁと思います。というかそれ以外の曲はあまり良さが分からないのですが(笑)何かの小説の中ではディランは「酔っ払いが歌っているよう」だと評されていることもありました。それでも、伊坂さんが好きなのかなぁと思うとなんとなく聞いてしまいます。前にも書きましたが、私は小説世界から現実への引用、つまり小説の登場人物がしていることを真似することが好きなのです。

なんだか今日はいつも以上にまとまりのない文章になってしまった気がします。
日付はまたいでしまいましたが、この『抱きしめたい』をもって4月の読書は締めたいと思います。またまとめて記事を書く予定ですが、前回の『恋文の技術』の後にもう一冊読めて良かったです。

明日は久々に何にも予定がなく1日フリー。前々から気になっているブックカフェへ行けたらいいな。

最後になりましたが新規購読の方、ありがとうございます。読み続けてもらえるような文章を書けるよう頑張ります。

長々と失礼しました。おやすみなさい。



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