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禁じられた遊び/映画感想(ネタバレ含)


 

話題:今日観た映画

フランス映画『禁じられた遊び』を観ました。
死・十字架に魅入られた幼い子供たちの物語。
空襲で両親を亡くした少女、ポレットはミシェルとの出会いをきっかけにドレ一家の家でともに暮らすことになる。神や天国の存在を知らないポレットは、ミシェルからお祈りやお墓について教えてもらい愛犬ジョッグを葬ってやった。ジョッグがひとりぼっちで可哀想だというポレットの言葉から、二人の‘禁じられた遊び”は始まった・・・。


反戦映画でもあり、テーマは重いもの、終わり方も涙を誘うような終わり方です。
しかし私はミシェル少年の可愛さにやられてしましました。ポレットを喜ばすために奔走したり、自分とは十字架の話しかしないと拗ねたり、キスをねだったり・・・その可愛さを思い出すだけで悶えてしまいます。気になるのは、ミシェルがポレットに対して抱いていた感情。妹に与えるような”愛情”なのか、女の子に対して抱く”恋心”なのか。始めは、ミシェルは末っ子なので守ってあげる存在ができたことが嬉しく、ポレットに対して愛情を抱いているのだと思いました。しかしキスをねだった時、兄がキスされてるのを観て嫉妬しているようだったので、これはミシェルの初恋なのか、と思うようになしました。ポレットはまだ5歳と小さいのでおそらく何も分からずにこの少年を慕っていたのでしょう。
最後は二人の別離で終わります。別れたのは悲しいですが、ポレットはこのままだと甘やかされて育ち凄くわがままに育ちそうな気がするので、孤児院に入れられたのは良かったのではないかと思います。ミシェルにとっても、このまま一緒に成長すると、ポレットの小悪魔的な性質に振り回されそうなので、良かったのかもしれません。しかし、十字架をあんなことにしてしまって、大丈夫なのか・・・という不安がありますね。もうあの家にはいられないのでは。この少年のこれからがものすご〜く気になります。

印象に残ったセリフにミシェルが発した『生きてちゃお墓は作れないよ』という言葉があります。なんとなくドキッとさせられる言葉でした。

”死”を遊びに使う子どもたちですが、本当の意味での禁じられた遊びとは、大人たちがしでかした戦争なのではないか、という見方があるようです。なるほど、と納得させられますね。


また、何年か経ってから見てみたい映画でした。


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