プロ野球の日本シリーズの第2戦が23日夜、神宮球場で行われ、オリックスが先制し優位に試合を進めましたが、9回にヤクルトが同点に追いつき延長12回、規定により3対3で引き分けました。

オリックスは3回、1アウト三塁として打撃に定評がある9番のピッチャーの山崎福也投手がタイムリーヒットを打って先制し、この回さらに1点を加えました。

また5回には2アウト一塁三塁で5番の杉本裕太郎選手がタイムリー内野安打を打ち3対0とリードを広げました。

対するヤクルトは、3点を追う9回にノーアウト一塁二塁とオリックスの5人目阿部翔太投手を攻め、代打の内山壮真選手がスリーランホームランを打って3対3の同点に追いつき、試合は延長に入りました。

延長では、両チームともにチャンスをつくりましたが決め手に欠き、延長12回、規定により3対3で引き分けました。

これで対戦成績はヤクルトの1勝1引き分けとなりました。第3戦は25日、京セラドーム大阪で午後6時半から行われます。

ヤクルト 塩見の出塁が同点打呼び込む

土壇場で追いつき引き分けに持ち込んだヤクルト。
22日夜の勝利の立て役者、塩見泰隆選手が23日夜の第2戦でも9回に同点ホームランを呼び込みました。

チームのリードオフマンを務める塩見選手は5年目の29歳。昨夜の第1戦は、オリックスのエース、山本由伸投手からのホームラン1本を含む4打数3安打1打点の活躍を見せました。

塩見選手は第2戦の試合前「初戦はできすぎだった。中軸の打席の時にランナーがいる状態を作ることが大事。出塁を意識してやっていきたい」と話し、チャンスメイクに徹する考えを示していました。

迎えた第2戦。塩見選手は2点を先制された直後の3回、第2打席を先頭で迎え、低めのチェンジアップをしぶとくセンター前に運び、塁に出ました。さらに2アウトから、4番の村上宗隆選手がヒットでつなぎ、きのう3安打3打点とともに活躍した5番・オスナ選手に回りましたがライトフライに打ち取られ、得点には結び付きませんでした。

3点差とされた5回も再び先頭で登場。フォアボールを選び、前の打席に続いて出塁しましたが後続が打てませんでした。

塩見選手は7回にも2アウトからヒットを打ち、みたび出塁もここも後が続きませんでした。

それでももうあとがない9回、先頭の宮本丈選手がツーベースヒットを打って反撃ムードが高まる中塩見選手はフルカウントから冷静にフォアボールを選び、この試合4打席連続で出塁。一塁二塁とチャンスを広げ、続く代打・内山壮真選手の同点スリーランを呼び込みました。

試合は延長の末、引き分けたものの塩見選手の“とにかく塁に出る”という姿勢が、最終盤に実を結びました








一球速報
イニング速報
出場成績


1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
0 0 2 0 1 0 0 0 0 0 0 0
0 0 0 0 0 0 0 0 3 0 0 0
計 安 失
3 13 0
3 12 1


S
バッテリー
オリックス
山崎福、
山崎颯、
宇田川、
ワゲスパック、
阿部、
本田、
比嘉、
近藤
-
伏見
ヤクルト
サイスニード、
大西、
石山、
今野、
マクガフ、
清水、
田口、
木澤
-

中村
ホームラン
オリックス
ヤクルト
内山 壮真
1号(9回裏3ラン)
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