魔物はね?

魔を失ったら、魔物じゃなくなるのよ?

だから、私も光になるの。

塵だけなんて、寂しいでしょ?


ラミアルーシャの最期。

ルートA『優しい世界と娘に還った蛇』

もし【終末のファンファーレ】のAパートに参加できていた場合、戦いの中で命を失うルートもありました。

そしてソロで塵に還るルートもありました。

ですが、ユッカ氏とニコラ嬢が来て下さったので蛇娘も幸せに逝けました。

しかも物語まで作って頂くという、とても素晴らしい贈り物まで頂いてしまって。

また泣くというね。

他のシャドウの方々はどういう最期になったのかな、と何人かの方のログを拝見したのですが……。

もうね、シャドウの話は涙腺ブレイカー過ぎます。

遺した物、遺せた物、それは形も想いも様々で……。

目薬を点してから寝ないと明日ウサギになってまう。

ラミアルーシャは人の話はあまり聞きませんし、言われた事も大して覚えていませんが、それでも自分がもうすぐ消えるというのは分かっていて。

そして同様に、もう1人の自分の事もほんの僅かにですが分かっていたりします。

ユベルティパパにも教えてもらいましたしね。

そもそも、最初から自分の事をアルーシャの愛称である『アリー』と呼んでいたので、バレてはいたと思いますが。

ハロウィンの近い午後、街の人を驚かせるかもしれないと思いつつも、最期くらいは明るい場所で迎えたいと公園へ。

もしソロのままだった場合、屋台でお菓子を買い(お金を持っていないので子供に買ってもらってた)、子供達と少し遊んで、それから夕方頃に1人ジャングルジムの上で塵になっていました。

その場合、残るのはお菓子の包み紙が入ったジャック・オー・ランタンだけ、というもので。

とても寂しい終わりを迎える筈だった蛇娘でしたが、ニコラ嬢のコスモスとユッカ氏の物語に彩って頂けて、幸せな結末を迎えられました。

お二方とも、本当にありがとうございました!

ちなみに、なんで夜中まで残らずに夕方がリミットだったかと言うと……。

ラミアルーシャの『少食』という話が半分、嘘だからです。

少食なのは間違いありませんが、数日間空腹でも耐えられる程ではなくて、魔力を生命力に変換して何とか耐えていたと。

ニコラ嬢に「すぐに抱き締めさせて」と催促していたのも、種を成長させたら自分の魔力が無くなり、消えてしまうのが分かっていたからです。

実はユベルティパパに拾って貰わなかったら、あの日の終わりに何の描写もなく、ひっそりと路地裏のどこかで逝っていました。

なんで魔力の事を言わなかったのかというと、蛇娘も言っていましたが「ハッピーエンドが好き」だから。

人を襲いもしていますが食事のためで悪意は全くなく、血を吸った後も傷は癒していて。

抱き締めて気絶した人にも、トラウマが出来たりしないように幻覚魔術を掛けていました。

お伽噺が大好きな子供は、子供なりに誰も悲しまない世界を目指していた、と。

その辺りは本体の性質が残っていたからでしょうか。

とはいえ、蛇娘のタイムリミットの設定も含めて、その辺りはあまりにも悲惨になりそうなので描写をしなかったのですが。

規約にも、悲愴過ぎるのは注意ね?(意訳)と書かれていたのも省いた要因の1つです。

いまだにロールで何が正解なのか分かっていないので、知れるものから判断するしかないという無能の極み。

しかも、そもそも悲愴な流れだと背後が泣き死ぬというね。

そういえばコスモスですが、蛇娘の全霊の魔力を使って成長促進と加護を与えたので、かなり長持ちするはずなのですが……。

これ、ドーナツ公園の設定に足しても良いものなのでしょうか?

こう『公園の一角に、チョコレートの香りがする枯れないコスモスの花が咲いている』とか。

……あ、これダメだ。

もし書いてOKだとしても私が泣き死ぬ。

もう本当、ここのところ涙腺が緩くなっちゃって。

歳でしょうかね?

って、誰が歳やねん!

バリッバリの平成っ子やっちゅーの!

でも涙腺は確実に緩んでる気がする。

尚、実際にドーナツ公園に文言を書き足すのか、その予定は未定です。

たぶん書き足さないと思いますが。

枯れるに任せる美というのも、あると思いますからね。

全てのシャドウ達に、おやすみなさい。

そして、また会いましょう!