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マザーズ

話題:本の感想

金原ひとみのマザーズを読んでいる。金原ひとみは、好きな作家の一人である。彼女が結婚をし、出産し、人生の歩みを進めてゆくのと同じように小説も変化して行っている。以前のような、狂おしく恋していたのはと変わり、恋してる主人公たちの心境がぐんと大人に成熟し、話の中身も深みを増しているような気がした。結婚や子供などのことは、経験していないあたしには漠然としか捉えられない部分もあるが、面白くなくなったのはと違っていた。以前は、あの狂おしさが薄れたような気もしていたけど、どの小説も読み進めて行くと隠された面白さに気がつく。きっと、結婚をしたら、妊娠したら、あたしはまた、マザーズを読み返す気がした。


母親になることの憧れと現実の差。育児の孤独さ。子供が生まれたことでの旦那との関係の変化。可愛かったり、憎たらしくなったりする子供の存在。こんな思いをしながら、自分の母親も育てていたのだろうかと思った。

どの選択だって間違いなような気もするし、あっている気もする。だけど、どんなにがんばっても人生は一度だし、時間は戻って来ないことだけ忘れないように生きたいなと思った。
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