透明感

話題:おやすみなさい

すっかりと梅雨らしく台風が来たり、大雨。ピンク色のレインコートが大活躍をしている。７月になり、気持ちを引き締め、仕事探しがんばっております。応募したりしているので、あとは面接待ち。

昨日、友人が仕事終わりに話を聞いてほしいと言うので近くのファミレスへ。彼女は、5月から社会人になって、初めて１ヶ月丸々の給料をもらったのだが計算とちがうと嘆いていた。もし、来月もこうだったら辞めると。そして、愚痴へ。自分の仕事に誇りや自信を持っているのはいいが、あたしがしていた仕事を仕事と思えないという発言にはカチンときた。どんなことも必要とされて給料が出て仕事として成り立っているのだ。彼女は、確かに命を預かるという責任の重いことをしているが、だからと言って他の仕事を下に見てはいけないと思う。以前からだれがお前らの面倒みてやるんだよって親などに話しているということを聞いて、なんとも言えない気持ちになっていたけど、今回はそれが確実になったように感じた。職場の男性陣とは疑似恋愛みたいなことをして楽しんでいるようで、見えないところでのいちゃつきが彼女を働きやすくするらしい。確かに、上に気に入られることは物事を円滑に回しやすくするが、バレたらめんどくさいことになるなと思った。心がなければいいと思っているのだろうが職場の男女関係はきちんと整理しておかないとボロが出たら終わ
りなのだ。あたしのアドバイスなど聞く耳持たないので、好きにして状態。そんな彼女、林真理子の小説にあった、ワイン好きの女の子がおじさま方を虜にし、貢がれたり抱かれたりしている話を思い出した。ワイン同好会みたいのがあって、おじさましかいない中に若い女が加わるとその子を巡って恋愛ごっこみたいのが始まる。それに似ていると思いながら、彼女の止まらない愚痴を聞いていた。



占星術に書いてあったのだけど、これから少しの間は昔、喧嘩したことのあるひとや仲良かったけど疎遠になったひととの再会があると。再会して苦しくなることもあるだろうけど許してあげること。時効。否定を肯定に変えることがキーワードのよう。だからなのか、近ごろ、学生時代の知り合いから連絡が来る。げんき？今なにしてる？会いたいねの連続。同窓会や大して仲良くもなかったのに懐かしいね、飲みたいねってのが苦手なので、参っている。会いたいひとには日頃から連絡するものだし、ちゃんと切れないように関係を結んでおく。
みんなの話のネタにするために、あたしのことを使うのはかまわないけど、それって、楽しいの？って聞きたくなる。自分の知らないところで真実からうそになって大事になることは何回も経験した。慣れてはいるけど、かなしいよ。そういう気持ちもわかってくれる日が彼らにも来ればいいなと思いながら、おやすみなさい。

話題:映画感想
※ネタバレあり



うたかたの日々という原作を元に作られた作品。ムードインディゴを先に観ていたので、洋画版と邦画版の違いを堪能できた。撮影が篠田昇さんであることを知らずに、なにかを探していた時に予告を見つけ、観たいなと思っていた。岩井俊二作品を多く手掛けている篠田昇さん。彼が撮ると作品に華がある。淡く、きれいで繊細で奥ゆかしい。ダークな部分は不気味さを醸し出し、ハッピーなところは溢れんばかりの光が見えてくる。独特の淡い光が、主人公のクロエを儚く可憐に写す。話は、グロテスクな部分もあるが、うまくまとまっていたと思った。