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ソーダ水のなかで泳ぎたい

話題:本日の恋心模様

連日の酷暑に夏バテしながら、涼しそうな時間を狙って買い物へ行ったりしていた。帽子に日傘を差しても滝のように汗がながれては、顔中をびしょびしょに濡らした。吹いても吹いてもこぼれ落ちる汗により落ちたメイクを気にしてるひまもなく、彼の大きなリュックに買ったものを詰めこんで、容赦のない日差しと温度と戦いながら重量5キロくらいあるリュックを背負って、家に帰った土曜日。
ひとりで過ごすには広すぎる部屋のなかで光合成のように吸収した日光を放出した。掃除と料理は、明日にしようと買ってきたアイスクリームで身体を冷やしながら、夕飯をなににするか考えていた。

家事をしない彼と暮らして、もう少しで1ヶ月が経とうとしていた。連日の酷暑に、仕事に、家事に追われる生活は完全にキャパオーバーしているが、家族以外と暮らすということはこういうことなのかと自分を納得させながら、不満や不安をなるべく、くちに出さないようにしている。当たり前なんてなにもないからこそ、一緒に暮らすことにも感謝したり、家事をしたことに対しても最近は、ありがとうと言ってくれることもふえた。言ってしまったこと、してしまったことをやり直すことはできないけれど、反省したり、改めたり、その先の未来を描くならば、そういうことが大事なのだとおもった。

毎日一緒に過ごせることもわるいことばかりではない。寝顔を見れたり、いびきを聴いたり、ごはんを食べたり、他愛のない会話をしたり、夜道をすこし散歩したり、すきなひとのそばにいられることをいとおしくおもえる余裕がすこし出てきたからか、そんな風に前向きにも捉えることができた近ごろ。
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