4/4

/きみは今どこにいますか。ぼくは海をぷかぷかと漂っています。さめざめと泣く海に揺られて、あちらへ、こちらへ。灯台の光も、とうに見えなくなってしまいました。もう少し海と一緒にいようと思います。きみにはまだ会えそうにありません。かもめと仲良くね。 #瓶詰めの手紙を

 

/あなたの世界は、薄い膜で覆われていて、届きそうで届きません。けれど今日、瓶詰めのお手紙がふらりとやって来ました。蓋を取ると、懐かしいそちらの香りが溢れました。春と、インクの香りです。ぼくはあなたの想う方ではないかもしれないけれど、こちら側を探してみます。春に包まれ、良い夢を。

 

/ぼくの太陽は、地平線から出たり引っ込んだりを繰り返しています。電池の足りない朝焼け(あるいは夕暮れ)は、空の気が済むまで続くのだと思います。薄暗がりの世界で、誰もがみな黒い影となりました。あなたの黒いお友達にも、よろしく伝えて下さい。曖昧な時間帯は、死とあなたが溶け合うのでしょう。

 

/猫が砂に埋めた瓶を、こっそり昼間に掘り起こしました。猫が怒っていたら、湊に上がった魚と交換しようと思います。魚の瓶詰めのコンテナに、手紙の瓶も忍ばせました。あなたの中に居残る想いは、遠い海の無い町に運ばれます。あなたの好きな魚の料理になればいいなあ。旅路の中で、味も和らぐかも。

 

/神様が居眠りしていたので、ぼくが瓶の蓋を開けました。どうしてか、すれ違ってしまうようなのです。宛先は合っているというのにね。ぼくときみも、何度すれ違ったのでしょう。今日は会えました。ぼくはもう一度蓋を閉め、電子の海に流しましょう。今度こそ、神様の起きている日に届きますように。

 

/瓶詰めのお手紙を、拾っては流し、拾っては流し。そういえば、しまぐらしというアプリでもたまにボトルを流しています。良いアプリ。辿り着く先の無いメッセージを流すことは、自分には合っている気がします。安らかにノートの切れ端を流しています。どなたもお茶を飲みながらお楽しみ下さい。

 

4/6

/今日も雪が積もりまた溶けた。明日こそ最後の雪になるだろう。たぶん。たぶん。

/雪、そして雨。足元に紫色の小さな花が咲いた。

 

4/9

/FGO、新宿完走しました。自分が好むタイプのシナリオだったので、終始胸が熱かったです。舞台とモチーフの組み合わせがおいしいです。新宿を駆け回りたい。

新宿、ドラゴン、戦闘機、うっ頭が(DODの民としても新宿は聖地です)

 

4/14

/今日はレイトン教授と最後の時間旅行のサントラを流す。オープニング、ほんわか絵柄に対して凄まじい迫力の曲。時間旅行というタイトルによく似合う。

レイトン教授の音楽はジャズ、タンゴ、ミュゼット辺りが近いという声が出てちらほら。例によってジャンルには詳しくないので後日聞いてみる。

 

4/16

/『おそれミミズク あるいは彼岸の渡し綱』を読んでいる。エルピスは電子書籍で買っているが、やはり本を手元に置きたくなり、こちらは紙をめくりながら。子供の頃に見ていた景色がそのまま書かれていて、懐かしく、怖い。子供の目線での怖いとは独特な感覚だったなと、今になって思う

子供の頃に感じていたものは忘れてしまうけれど、無くなったわけではなく、見え方が変わっただけだなと。残しておきたい感覚が語られているものは、手元に置きたくなる。おそれミミズク、リューシカリューシカなど。新しい世界を見るのも楽しいし、昔見た世界を見るのも楽しいよね。

 

4/17

t.co うさぎがはねた.アイヌの物語を幾つか読んでいたので。しばらく流していると眠くなります

 

4/19

/梅、咲き始めました。桜、一輪咲いているのを見ました。

 

4/20

/窓を開けると梅のかおりが入りこむ。雀も熱心に砂浴びをしている。

 

4/23

/晴れた日にだけ会えるきみ(戦闘機に想いを馳せながら)

/書いていた文章がやっと終わり、今日はさっぱりとしています。新しい本を何冊か読み、古い本を読み返す予定です。

物語の終わりってどう書くべきか、少し考えてからエピローグに手をつけます。

 

4/24

/『おそれミミズク あるいは彼岸の渡し綱』読了です。怖い話で繋がる出来事と仕掛けを楽しみました。オキシ氏の書かれる登場人物はいつも柔らかで、物語の終わりを寂しく思うほど親しい人々に感じます。またどこかで会いましょう、と本を閉じます。

 

4/25

/長いこと書いていたお話が終わりまして、送り出すとはこういう感覚かと。なるべく早いうちに公開出来るようにしたいものですが、長いこと書いていたということは初めに書いた文の古さも化石並みで、公開の目処は相変わらず立たないのです。どうすれば!書くしかない!

 

/寒くて凍えてしまう。桜の時期に雪が降ったのいつだっけ。防寒大切。寒さで桜よ長く保て、ついでに我が家の梅ももう少し咲いていろ。春の寒さは友軍。ともに参ろう。

冬の7度は暖かい。春の7度はやけに冷える。こんな日に花見に行けば最高です。寒いので家の中でそんなことを考えています。

桜や梅が散ることを直視出来ないので誰か一緒に外に行きましょう。雪が降る現実は直視したくなくても物質的に押し寄せる雪の為に外に出ずにはいられない。私に必要なもの、それはもしかして、厳しくも現実に引き寄せてくれる雪。いつか雪女にクラスチェンジします。

/出社日は毎朝20分程度創作時間を設けている。一つ区切りがついて、この時間にやる事が抜け落ちて、やれやれ終わったんだなと実感する。そして安らかな気持ちでゲームに充てる。いやいや、とっとと次を作ろうか。

 

4/27

/雪柳に花がついた。春の夜の白い花々を見ていると、大きい空を見るような静けさに包まれます。

 

4/28

/三沢航空科学館。現在企画展で零戦21型と、十和田湖底から引き上げられた一式双発高等練習機(重要航空遺産)が展示されている。写真は航空機が展示されている広場。時間内であれば一部戦闘機コクピットへの体験搭乗も可能。

お仕事を終えた戦闘機が並び、ひんやりとした空の残り香が漂っていました。

 

/ふらりと旅に飛び出せた。体は軽く、誰かが作った道路は国中に張り巡らされていて、行けない場所なんて無かった。そんな鳥のような時期を思い出す。座席を倒し、毛布に包まってフロントガラス越しに見る夜空は星が無い。どこまで来てしまったのやら。切なくなって、ぼくは懐かしい童謡を幾つか歌う。

/旅路はまだまだ続いているらしいのです。

 

4/30

/夜のうちになんでも笑い飛ばして、次の日には残った切なさでめそめそ泣きたい。今日はそんな日。

風が吹いたり止んだりしている。合わせて深呼吸しよう。

/若芽がひょこひょこ顔を出して、通る道、通る道、どこもかしこも賑やかな、春の風吹く4月の終わりでした。

/忘れていくことを一つずつメモしていきたいなと、風景記録を書いています。文章で色を残すことはなかなか難しくて難儀していますが、メモ片は順調に溜まっています。