2009-9-12 23:52
うずまき
監督:Higuchinsky
出演:初音映莉子ほか
これはですね……もお日本ホラー映画史に残すべき……
超B級?
あるいは桁違いのランク外作品であります
あんね、オレも原作である伊藤潤二の漫画読んでなきゃ、意味まったく分からんかったと思います。
内容ザザッと紹介すると……
黒渦町ゆういかにも曰わくありげな街で、ある男子が螺旋階段から落っこちて死んじゃうんよ。
で、同じ街の高校に通う女子がヒロインなんやけど、あの事故以来、女子の周りで次々に恐ろしい現象が起こるのね。
【恐怖…その1】
女子の彼氏の父親(大杉漣)が、洗濯機自殺ゆう斬新な方法で死亡。
もお洗濯機んなかで、大杉漣グルグルぅ〜…なってたからね。
【恐怖…その2】
次は彼氏の母親が、うずまきが怖くて怖くてたまらんなって、自分の指紋とか頭のツムジまで耐えれんなって、包丁で削ぎ落とした末に死亡←これは、ちょっと怖いね。
【恐怖…その3】
高校の生徒の髪の毛が、ジャケの通り、グルグルぅ〜…て……超テンパー状態になる。
【恐怖…その4】
雨がずーっと続いたジメジメっぽいある日、高校の生徒らがみんなデンデン虫になってしまう。
いや、分からんやろ?
顔は人間なんよ。
せやから、人面犬ならぬ人面デンデン虫が、ノロロロロ〜…泣きながら校舎の壁這うとるねん……。
はい、これ以外にもなんやいろいろあるんですが、話せば話すほどB級色強まってくだけですので、ここらでやめときます。
あのですね、原作の漫画←こちらはめちゃオモロイです。
富江ゆう漫画書かはった方なんやけど、ご存知?
富江なあ、もおしつこい女子やねん。
殺しても殺しても殺しても殺しても殺しても…
復活してくる、プラナリア系ステキ女子であります
2009-9-8 23:40
ケンカして口論になると、決まって僕の頭のなかで光りだすリング。
プラチナとゴールドのコンビで、小さなダイヤモンドの粒が3つ並んでた。
女性にとって、男性から贈られる指輪は特別な意味を持つ。
ほかのアクセサリーならいいが、指輪は簡単に受け取れないという女の子もいる。
いろいろ考えちゃうと、意味合いが重くなってくるんだろう。
付き合いだして、半年くらいしたころ、彼女に指輪を贈った。
貴金属店なんて大層な場所じゃなく、デパートのなかの小さなアクセサリーショップで購入した指輪だ。
水色の箱に、白いリボンがかかってた。
箱を開いた彼女は、ありがとうって言ったけど、なんだか曖昧な笑みを浮かべてた。
翌日になって、指輪のデザインが好きでないことを打ち明けられた。
いつも身につけるものだし、長く使って欲しい。
そう思ったから、彼女といっしょにショップへ出掛け、細いプラチナに小さなルビーのはまったリングと交換してもらった。
彼女は今もそのリングを大切にしてるし、僕と会う日は必ずつけてる。
僕だって、どうせ贈るなら彼女が気にいる指輪がいいと、あのとき納得して指輪を交換したのだ。
ところが些細な口論のたび、あの日、彼女への初めての贈り物として、ショーケースのなかから選んだコンビのリング、彼女を喜ばせてくれるはずだったリングが、胸の奥でチカッと光るんだ。
2009-9-7 01:05
深まっていく……
なぜ、秋だけが深まっていくんだろう。
言葉としてあるのかもしれないが、夏や冬が深まっていくって聞いたことない気がする。
色彩によるものか。
秋の色、僕はなかでもボルドーが好きだ。
あの色を、濃い血を思わせる妖艶な色を、上手く差し色に加えてる女性が好きだ。
知性と、強い意志と、秘めた情熱を感じさせる深いボルドーが好きだ。
深まっていく……
昨日、素敵なコメントをくださいました秋さん、ありがとうございます。
2009-9-4 02:07
会話が途切れたら、車を降りて、少し辺りを歩いてみる。
僕らに似た寡黙な恋人たちが、ぼんやりしたハート型の影になり、防波堤から暗い海を眺めてる。
なんか怖いね
彼女がそう呟く。
奥行きのない夜に閉じ込められてしまったようで、虚ろに響く波の音が気持ちを不安定に揺らすから、僕らもしっかり手を握りあう。
2009-9-3 00:06
ハート型のバックルがついた、はじめて見る靴だった。
どこかキミは上の空で、噛み合わない時間はやけにゆっくり過ぎた。
暇だったら電話して
電話するね……じゃないんだ。
季節が移っていく。
空がどんどん遠くなる。
爪先立ちになって、両腕をいっぱいに伸ばし、流れる雲をとどめようとしている僕は、ほんとに滑稽だろ?
最近のコメント