キミへ…

オレと付き合ってよ


なんかさ……


カッコわりんだけどさ、気がついたらキミのことばっか追いかけてんのな


ブログでさ、自分のことサイテーとか、なんの取り柄もないつまんない女とか、言ってたじゃん


やめてくんない?


いや、泣くでしょ


なんの取り柄もねえサイテー女に夢中になってるオレって、ちょっと痛いんすけど……




マジで、オレと付き合ってよ


なんかさ……もおー…


自分がヤんなるわ


なんで、こんなキミのこと好きなのかな?




キミのほかには、なんもいらねえ


だから、オレと付き合ってよ



















はい、ノブヒロさんの続きなんやけどね。

あのさ、女子のみなさん、キモ男のラインてどこですか?






ノブヒロさんもね、平田満はいかがでしょう?

……ゆう問題は除外視すると、最初にスキスキ言われてた段階じゃ、女子的にめちゃハッピーやったわけやん。

したら、これやっちゃうと愛も冷めまくり、つかドンびきやわ、有り得んわ、キモイだけやわ←となるラインがあるわけよね。

ノブヒロさんにおいてはね、生前にはソレなかったのよね。

死んで、ユーレーになってまうまで、女子はキモ男やて気付いてないのね。

生前も充分キモイのに←




さて、これは実話やけど……

オレの女子友だちがカレと別れた事情。



あのな、風邪ひいて熱だして、会社を休んでたんやて。

したら、夜の11時ごろ、ピンポーーーーーン…と

心配してカレが見舞いにきたわけよ。

で、ドリンク剤とか菓子とか、女子は独り暮らしやったから気い利かせて買ってきてくれたらしいのよ。

ですが、この段階で、2人はまだ清い肉体であったのね←古典的やらしい表現やな

せやから、カレは見舞いの品をわたすと、


「じゃ、ぐっすり寝て早くよくなれよ」


と、帰ったわけ。



ここで女子は……なんて優しい人やと、あらためて惚れ直したわけよ。









ところが翌朝――


起きて玄関に出てみたら、ドアの前にタバコの吸殻が何十本と……


いろいろ考えちゃってさあ…

そしたらキモくってさあ…と

彼女が後日談で語ったわけやけど

「じゃあ」言うた直後、カレのほうは何かもやもやとして帰る足が動かんなったわけや。

で、あのタバコの本数からすると、たぶん明け方近くまで粘ってたんやないかと。

してね、タバコの銘柄で自分がそこにおったことは分かってまうわけやんか。

つまりね、彼女いわく、わざと分かるように吸殻を残したに違いないと……





それがきっかけで別れちゃったんやけど……


なんでドアのチャイムもっかい押さんかったのか、オレにはさっぱり分からんけど……

カレのほうも、肝心なとこで煮えきれない男の気持ちもわかるから、気の毒ちゃ気の毒なんよねえ。