A gift of the desire

人の欲望の対象はさまざまだ。


彼女の場合、食べたいという欲求、つまり食欲がかなり強い。


もちろん食欲は誰でも持ってるが、どんな欲でも、それが一定レベルを超えると通と言われる人になり、更に高じるとマニアになる。


つまり、彼女は食マニアだ。





ちなみに僕は酷い。


食欲は人並み以上にあるほうだが……どうも味音痴らしい。


甘い、しょっぱい、苦い、酸っぱい、辛い……これ以外にあるのか?


僕が持つ味覚はこの5つで、しかも2つ以上の味を組み合わせて感知することができない。


だから、味のバリエーションは酷く乏しい。


複雑な味の感知力も表現力も持たないので、

旨い

マズい

ビミョー…

大抵この3つで表せる。





味が丸い、味が若い、味に芯がある、味が軽薄、味が毒々しい……

彼女は僕に理解できない味のバリエーションを知ってる。




そこで、前記事の話になるが、小説から得たイメージだけで、ビスケットは焼けるのか?


つまりこれは、小説から得たイメージだけで思い描く、そのキャラの容貌みたいなもんだと思う。



完成がこちら。







言ったように、僕は味を表現する言葉を3つしか知らない。


その3つから選ぶなら

旨かった。



いや、もう少し頑張ってみると、カーネルビスケットに近い味だけど、あれほど甘くない。


確かにベーコンなんかに添えてあれば、朝食でもイケる味。


食感は、カロリーメイトに近いんだが、もう少し硬めでザクザクしてる。





うーん…本を読んでみてください。


口に入れた瞬間、間違いなくこの味だ、読んだだけで実際には見たことすらないけど、この本に登場してくるビスケットは間違いなくこの味だ、そう感じたんだから……


このビスケットの味は、小説の中に書いてある。







ところで………


これは………


おまけ。